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香川県在住のこだわりの投げ釣り師。

カレイの話

 

 

過去にあった出来事

 

 こんにちは。

 

カレイという魚が周りの砂地に同化する能力を持っていることは知っていると思いますが、まじかでご覧になったことがありますか?

もう5年ほど前のことですが、三豊市詫間町の楠浜海岸でカレイ釣りをしていた時の話です。

 

干潮時に釣り座を構えた場所に、ナイロン素材で織り込まれた布の砂袋の切れ端のようなもの?が砂から出ており、また半分は砂に埋まりとても邪魔になっていました!

かなり大きく足元で目障りだったので、外してどかそうと思ったのですが、引き抜けず諦めて釣り続けていました!

朝方の干潮より満ち潮で運良く30㎝位のマコガレイを一枚釣っていたのですが、その後は大きなフグの猛攻により針を取られたり、ハリスをボロボロにされたりしてとても苦戦していました!

 

いいアタリが出て重いながらも寄せるとやはり大きなフグです!

フグは比較的早めに浮いてくることも多く、何となく違いを感じるものですが、丸いためか抵抗感があり重く感じられ ます!?

 

その日も10匹位は大きなフグを釣ったでしょうか・・・。

 

やがて満潮近くになり、潮波が立ちいかにも釣れそうな雰囲気になってきて期待していました!

丁度そのタイミングでいいアタリが出て巻き寄せると、これも良い手応えではあるものの大型フグの多さから確信が持てません・・・!?

 

また、かなり手前まで寄せているのに一向に浮いてくる気配もなくもしかして?と”カレイへの期待感”が高まります!

しかし、もうあと足元5~6m位の所でいきなり根掛かりが!?

ガツン!!

 

「何で?」

「どうして・・・?」

 

そうです、潮が満ちてきて朝方足元で気になっていた砂袋の切れ端ようなものに針が引っ掛かったのです!

距離が近いとはいえ砂浜の傾斜がきついので満潮前の今の潮位では泳がない限り針を外しにいくことも出来ません!

 

仕方なく竿を煽ったりしましたがどうしても外すことが出来ません(汗)

距離が近いので引っ張って針を切ろうと思いながらも、水中から錘が飛び出して来ないか心配です。

あいにく力糸をスプールに巻き込んでいたので上手くハリスが切れてくれることを願いながら引っ張ると・・・。

”ブチッ”と!

 

残念ながら仕掛けのスナズリ部分の結び目で切れてしまい魚の回収どころか仕掛けまで取られてしまいました(残念)

   

しかし、仕掛けが足元の水の中で引っ掛かっているのも分かっていて、何が釣れていたのかとても気になります!

何とか餌を持たせながら、満潮を過ぎ潮位が下がるのを待ちました!

 

そして2時間ほどして潮位も下がり先程の砂袋の切れ端のようなものが見えてきたので確認しにいきます!

僕のカレイ仕掛けは針のちもとにオレンジのゴム管が付けてあり確認しやすいのです。

 

案の定、仕掛けの針が砂袋の切れ端に掛かっているものの、もう一本の針は見当たらず、掛かっていたのが大きなフグでハリスを噛み切って逃げたのだと思いました・・・。

仕方がないので仕掛けを回収しようと、掛かった針を外して仕掛けを引き上げようとしたら”グググ~”っと魚の手応えが!?

 

えっ~何だ??

と思った瞬間に、何もない砂地に”カレイの輪郭”が浮き出てきて、一瞬にして薄茶色い姿のカレイが見えてとても驚きました!

 

おお~・・・

針を飲み込んだカレイが砂色の迷彩色に変化へんげし完全に砂地と同化していたために針が見えていなかったのです!?

この瞬間はまるでアニメで見るような、光学迷彩が解かれる瞬間のようでした!

 

なんと数時間前にバラしたと思った魚がやはりカレイであり、”カレイの手応えだ”と信じて待っていたために魚を回収することが出来てとても嬉しかったのを覚えています!

この時のカレイは35㎝超えの良型でしたし、あの引きならばと納得出来ました!

 

あの時諦めて帰っていれば取り込むこともなかったですし、バラした後悔だけが残っていたと思います!

また、当時の砂模様に同化した魚が薄茶色い飴色に戻る瞬間を見た時の驚きは今でも脳裏に鮮明に残っています

マコガレイ
華やかさはないが、愛嬌のある姿が珍しく好まれる

 

長年釣りをしていれば色々なことが起こりうるものです。

やっぱり魚の能力は凄いんだなという話でした!