カレイポイント⑤

 

 

カレイポイントその5(戸野埼の岩場)

 

 ここでも紹介するのは三豊市詫間町新浜地区です。

 

詫間町新浜

 

ここも知る人ぞ知る穴場となっており、新浜地区でもさらに奥にあたる場所です。

海岸沿いの岩場を歩き「人形岩」を過ぎ少し入り江になった浜を越えていくと「戸野埼」と呼ぶ埼があり、そこの岩場の上がポイントの釣り座となっています。

僕自身が通うポイントではここも一発本命の場所となっています!

 

   

人形岩の釣り場

 

南側から岩場伝いの海岸沿いを歩き200mほど北へ行った所に戸野埼があります。

かなり釣りづらいのですが、崖の下にある大きな岩の上から釣りになります。

 

ここではとくに釣り座と呼べるほどの場所はなく、仕方なく大きな岩と石が重なる場所を見つけて釣り場にしています。

近年、すぐ左(西)の崖がくずれておりとても注意が必要です。

 

ここで竿を構えるのにも少々工夫が必要で、三脚の固定もしっかりとする必要があります。

 

隣接する人形岩同様にアクセスするには干潮時の前後数時間のみで、満潮時での往来は難しくなっています。

引き7分から干潮を挟み満ち3分頃(潮回りにもよる)まで、岩場伝いをよじ登れば通えなくはないかもしれませんが、重い荷物を背負い危険を冒してまで行くのならそれなりの体力も必要です。

 

通うならば最大限に潮位が下がる大潮からその前後の中潮までの干潮時が無難で、通えば8時間位は帰れなくなるのでそれなりの餌の量(餌代)も必要なので覚えておいてくださいね。

 


狙うポイント

 

このポイントでは満ち潮の流れが比較的によく動き、西から東(右方向)への一方的な流れになります。

大潮時でも潮位の低い時間帯から流れが起こる日はとくに期待が持てると思います!

 

3色(90~60m)付近にカケアガリがありその周辺を狙うことになります。

ここでは3色目の糸が出ている付近に、はっきりとしたカケアガリを感じ取れて竿に重みが伝わるので分かりやすいと思います!

 

当然ながら一方的に流れる潮を攻めるので、潮下にあたる西側(左側)方向へ順に投げて仕掛けを流すことになります。

何度も竿出ししましたが激流と言うほどの流れはなく、途中まではじわりじわりと流れる印象です。

おそらくカケアガリにそって流れていると思われますが、西から流れに乗せて正面を超え東側へ流れて行くと、カケアガリが下っているのか途中から一気に東へ流れてしまいます。
※ある程度東へ流れると仕掛けはほぼ止まります

この一気に流れる右側方向ではカレイは釣れないので、緩く流れる西(左)側から正面やや東(右)方向までを狙うと良いでしょう!

方向で言うと、沖に見える積と粟島の水道方向から粟島の中央に見える港方向付近を流すイメージです。

 

流れはありますがPEラインでもとくに問題なく、27~30号の錘であえて流す釣り方のほうが広く狙えます!

ただし、3色付近を流すと正面やや左方向にシモリがあり稀に根掛かることがあります。

ごく小さなシモリであっても一度仕掛けを取られると、連鎖的に根掛かりが多発する恐れがあるので、出来れば根掛かったならその距離を把握しておいて避ける必要もあると考えてください。

 

広範囲を攻めて流すのですが、誘いはコマ目(2分ほど)にかけてカレイに餌をアピールしてください!

多少の流れがあっても、ヒトデの数と活性は凄く5分も放置すれば針の数だけヒトデが釣れてくるでしょう。

早い段階で誘いをかけて底を引くような釣り方を意識すると良いと思います。

 

流れがあってもヒトデの活性がない時はカレイも餌に反応せず、餌に対してヒトデとカレイは共存している可能性が高いと考えられます。

 

調子の良い日は満ち3分頃から流れが起こり、満潮までぽつぽつと釣れることがあります。

瀬戸内海のカレイはよく釣れる日ほど時合に集中せずぽつぽつと釣れて、釣れ難い日ほど時合に連発して餌を食う傾向があります。

とくに数の少ないこの地域のカレイ釣りでは後者の場合がほとんどで、そのポイント独特の流れを把握して少しでも潮の動きに変化が現れたタイミングを見逃がさないよう心掛けてください!

 

ここ5年ほど通っていますが、カケアガリのある3色付近で釣れるが大半で稀に4色で釣れることある程度です。

5色以上の遠投や1~2色付近の近投では釣れたことがありません。

釣れる日は2~5枚ほど釣れると思いきや、全く釣れない時もあったりするかなり気まぐれなポイントでもあります。

 

ここでは釣れない日に沖側を攻めるよりは、より西(左)側へ投げて流せる方向を広げて攻める範囲を増やす工夫が釣れる秘訣です!

※近年の崖崩れでより西側を攻めるのは難しくなっていますが

 

満ち3分から満潮を経て下げ3分ほどまではほとんど流れが止むことはありません。

潮位も380㎝を超えると高潮に警戒する必要があり、満潮からの潮変わりに大きな波の一波が来るのでタックルの水没や足元を波に攫われないよう十分に注意してくださいね!

 

35㎝級のカレイの確率は高く確実に40㎝級を狙えるポイントです!

過去にバラしたカレイではここでのサイズが最大だと思います。

後にも先にも僕が経験するカレイ釣りで、幾度に及ぶカレイの締め込みがとても強すぎて、最後はタメ切れず竿をのされてバラしたのが唯一このポイントです!

 

香川県内では45㎝超は夢のサイズであり、その夢に近いのは正にここではないかとも思っています!?

余談ですが、すぐ近くの沖で落ちギスを狙っていた船釣り師が40㎝位?のカレイを網で掬い上げるのを二度も目撃もしています。

 

夏魚の外道も多く、ある程度近場でのカレイが下火なる11月半ば以降の低水温時期(18℃以下)から通うことが多くなっています。

型狙いでは隣接する人形岩と2分するポイントです。

どちらかと言えば、比較的に数、型共に出やすいこちらの戸野埼から挑戦し、良い傾向が出れば一発型狙いに人形岩へ勝負を賭けるのが僕の釣りパターンです。

 

とくに34~37㎝の良型カレイの確立が高く、30㎝越えばかりが釣れる日も多いところです。

流れの中でのカレイ釣りではアタリが複雑で、流れに沿って引き込むアタリや流れに逆らって止まったり糸がフケたりするアタリなど様々です。

ここでは一方的に潮が流れている時の方が成績は良く、潮さえ動いていればチャンスは均等にあると思えます。

 

ここも山の北側に位置していて日中はほとんど日があたらず、北西風が吹くと遮る物がないので寒く釣り辛い場所です。

防寒対策は必ず行ってくださいね。

 

   

総合評価と期待度

 

狙える数   0~5枚 多くてもカレイ5枚位まで
       
狙えるサイズ 22~37㎝までを記録(35㎝前後が多い)
       夢の45㎝級も狙えるのでは…!?
狙える時期  11月中旬から12月上旬
       海水温18℃~15℃付近まで
狙いの潮回り 大潮前後
       正午頃に満潮を迎える潮回り
狙いの天候  穏やかな凪の日が攻めやすい
       
釣りやすさ  ☆☆☆  難易度はやや高い

遠投性    ☆☆☆  遠投の必要も若干あり

狙いの時間帯
干潮時    
満ち潮全般  ☆☆☆
満潮時    ☆☆
引き潮全般  ☆☆   潮が動いていれば釣れる

 

(注意点)

岩の上からの釣りでで少々釣りづらいです。

裏の山が崖になっており落石の恐れがあり、日当たりも悪く防寒対策が必要です。

満潮時は足元スレスレまで潮位が上がり、波が来ると危険を伴います。

 

35㎝以上の良型カレイは手前へ寄せてもほぼ浮いてくることはなく、最後に手前の岩場付近目掛けて一気に突進することが多いです。

この時に強引に引っこ抜くと外れやすくなるので玉網で掬うのが無難です。

良型がたくさん釣れると帰りの荷物が重くなってとても大変です。
まぁ、釣れ過ぎてから心配してね~(笑)