ここではカレイのポイントの探し方についてふれてみたいと思います。
僕なりの持論と教えていただいたことなども含めて説明していきます。
賛否両論はあるはずですが、期待せずに読んでいただけたらと思います。
ちなみに一般的に瀬戸内海で釣れるとされる、マコガレイのみに狙いを絞った話ですので、あしからずご了承ください。
カレイの生息地とは
では、マコガレイのポイントとはどういう所なのでしょうか?
まずはここから考えていきたいと思います!
カレイという種類の魚は主に砂地に生息(一部を除いて)しており、基本は砂地の場所を釣ることになります。
この辺は投げ釣り師ならば、誰しも存じていることでしょう。
中でもマコガレイという魚は、基本的には砂地でも砂泥地と言われる砂と泥が混じった所に多くは生息しています!
砂泥地とは白っぽい砂と黒っぽい泥が混ざり合って灰色のような砂地の所だと理解しています。
一部綺麗な砂地(砂底)でも餌となる物が多ければ、釣れないこともありません。
この砂泥地(砂泥底)は比較的水深があり、潮のよく動くエリアに多いと感じます。
主なカレイのポイント
香川県三豊市詫間町を例にすると、荘内半島でも東側の大半がその砂泥地のエリアになっています。
詫間町の荘内半島
半島西側でも北の方のエリアでは、一部そのような場所も見受けられますが、南寄りの遠浅の砂浜が多い所では極めて少なく感じます。
半島の東側でも一見すると、浜辺では白い砂地も多くみられて判断し難いものですが、干底間際等に水際を見ると灰色に近い砂泥地になっているのを確認出来たりすることもあります。
遠浅の砂浜と違い干潮時でも極端に広い砂浜が表れない場所は、そういった砂泥地が多いように思います!
また、沖に面した埋め立て地等では潮流も速く、砂浜が見えなくても砂泥地になっているのではないかとも考えます。
餌となるイワイソメなどがそういった泥の混じる所に居るので、比較的にマコガレイが寄りやすいと思っています。
ただ、小さな湾内や河川のような比較的強い潮の流れに影響され難い場所は、砂が灰色っぽくても川などの流れ込みから泥が堆積していることもあり、いわゆるヘドロ化で見分けるのに注意が必要となります!
大型のマコガレイほど砂泥地でも砂泥がヘドロ化した所は好まないとされ、綺麗な砂泥底であることが条件になるようです!
このことから潮の流れが弱い所ほどヘドロ状の場所が多く、良型が寄りにくいと言えるのかもしれませんね。
※ヘドロとは有機物などを多く含む泥のことで臭いを伴う
また、雨の少ない年はそういった場所も含めてヘドロ状の物が堆積しやすくなり、カレイの寄り付きが悪くなると言われます!
年に何度かはそれなりにまとまって雨が降ると、堆積したり沈殿したヘドロ状の物が洗い流されて綺麗な砂泥底になるのではないかととある釣り師の方が言っておられました。
ヘドロ化が多いとイトヒキハゼが多くなるので、判断基準には良いかもしれません。
カレイのポイント予測
次にポイントとなる場所についてですが、大まかに海を見て岬や埋立地など沖の潮の流れの影響を受けやすい場所に好ポイントが多いようです!
香川県の西讃地区では詫間町の箱埼、積の吉吾鼻、高谷鼻のゴマジリや、お隣の多度津町の西護岸などは人気もあり典型的なポイントになっています。
三豊市詫間町箱
三豊市詫間町積
三豊市詫間町高谷
仲多度郡多度津町
いずれの場所もマコガレイの釣れ始める時期がとても早く、これらのポイントには共通点があります。
ここでは海図を載せて説明したい所ではありますが、残念ながら掲載することができません(ゴメンなさい)。
上記のいずれのポイントも海図で確認するかぎり、岸から数100mの近場に10m以上の深場が存在し、これらがカレイの寄り場所及び接岸時の通り道になっていると推測しています!?
海図は安い物ではありませんが、友人が取り寄せてくれた僕の大切な物であり、海図はポイントを知る上でヒントをくれる物であったりします。
細かく水深を見れるほどではないものの、地形を大まかに知るのには便利です!
カレイのポイント選び
ここからが本題なのですが、僕がカレイのポイントを探す上で気にするポイントを説明していきたいと思います!
一般的にカレイがよく釣れるポイントは、その餌となる物の存在があるからこそ魚が集まります。
そういった場所では、潮が緩くても大型カレイも寄り付きやすいとも考えられます。
カレイ以外の魚も集まったり回遊したりしますが、ヒトデ等の魚類以外のものも多く、ポイントの判断材料になります!
ポイントの傾向①
積み石や敷石などが砂泥に覆われた場所には餌となるイソメ類も多く、それらのすぐ近くの護岸や波止等に波が打ち付けられるとそのイソメ類の餌となるものが落ちたりします。
とくに荒れた天候時には激しく波が打ち付けるため、それらが剥がれてより落ちやすくなったりして、それを待つ餌類の活性が上がるのを狙って捕食するためなのか、思わぬ大型カレイがすぐ足元の近場に寄っていたりします!
実際には分かりませんが、年配の方々がよく言われることで、僕の経験上でも悪天候時に予期せぬ大型に出会うことがあったりします!
晴天時の方が数釣りにおいては良いのは間違いありませんが、こと大型狙いにおいては少々の天候悪化であっても狙えるものであると考えています!
ポイントの傾向②
餌場的ポイント理論?に当てはまるものとしては、小さな流れ込みのある場所が良いと言われます!
岸壁等にある排水口から水が流れると、その近くに餌が寄りやすくなると言うものです。
埋め立て地などはそういったものが多く、広大な場所であっても狙い目だと言えるのかもしれません。
具体的には言いませんが、ポイントを見極めにくい丸亀市蓬莱町北岸壁等にも当てはまるかもしれませんね…(内緒)。
ポイントの絞り難い場所では覚えておいても良いでしょう。
ただし、雨が激しく泥水を含む真水が溢れ出る場合はNGなのでお間違えのないように。
ポイントの傾向③
それらの他にもタコ壺がよく仕掛けられている場所も狙い目です!
タコもイソメ類が好物で近くに居れば釣れるたりするもので、近くにそれらの餌場が存在すると考えられます。
タコ壺を固定するアンカー周りには、流れ藻等がまとわり付いたりするために餌となる物が近寄ると考えられ、魚が寄りやすいと思われます!
タコ壺のロープに引っ掛けないように上手く釣りたいものです。
ポイントの傾向④
結構広い砂浜のポイントだと釣り場選びに悩んだりします。
僕の経験上、砂浜でのポイント選びは本当に難しいと感じます。
干潮時に高い位置から視覚で確認し、沖にある沈み石や根の多い所等の場所を前もって確認すべきでしょう。
波気があれば部分的に大きく波立っている所、もしくは波立ち難い所等、何らかの変化に富んだ所を探すべきです!
大きな沈み石があれば部分的に波立ったり、窪んでいれば波立ち難かったりします。
何気ない砂底の浜であっても、上記のような所に餌が集まりやすいため、時間の経過とともに魚が移動してきたりします!
変化の少ない砂浜はポイント選びには適しません。
ポイントの傾向⑤
次に潮通しの良いポイントとして、工業用地等の埋立地のように沖に面した場所を探します。
とくに数㎞もの沖に向かって埋め立てられていれば、潮のよく当たる角の付近では底の砂地が掘れて深くなっていたりして好ポイントになっていたりします!
こういった場所での潮の流れは相当速く難しいものですが、大型マコガレイは安定していて急流にも強く、余程の激流でもない限り釣れるチャンスは十分にあると考えます。
大抵の角の付近の潮通しが良い所に釣り人は集まりますが、どちらかにわずかにズレた場所でその角に流れる潮との反流点が起こる場所が狙い目のポイントになったりもします!
釣り人は先や角へ行きたがるものですが、必ずしもそうではないのかもしれません・・・!?
波止においてもその傾向は多く、意外にも波止の中央付近やいがみ角(曲り角)付近が最良のポイントだったりもします。
本流に引かれて緩く流れる場所に餌となる物が流れ着きやすいのかもしれませんね。
ポイントの傾向➅
次に地図や海図などを見て小さな埼等の突き出た場所を探します。
※埼とは陸地(平地)が水部へ突出したところのこと
○○鼻や○○埼と呼ばれる地名が多くあるものです。
名は無くとも地図上でほんの少しだけ突き出た場所でも十分です。
それらが近くに複数あれば尚良いですし、すぐ横がわずかに入り江状(地図上で窪んだ所)になっていれば更に良い場所です!
これらの地形は半島部に多く点在して、突き出た埼の部分には潮が通る時に当たったりしてわずかに潮流に変化が生まれます!
そしてそれらの近くにわずかな入り江状の場所が存在すれば、それらの潮の影響で引かれ潮が生まれて、より複雑な潮の動きが起こると思われます!
何気なく海面を見ていても一方的に流れているようにしか感じられませんが、浮遊物を観察していると引かれ潮に添って沖の本流と違った流れ方をしているような場所があったりします。
まさにこういった場所が岩場であっても、すぐ沖が砂地になっていれば絶好のポイントになると考えます!
潮の通す場所では流れで底が抉られていたりして、いわゆるカケアガリ状の緩い階段状の砂泥地になっていたりします。
とくに裏が傾斜のきつい山などであれば、すぐ手前から水深があったりしてより狙い目のポイントとなります!
過去の経験則から
こういったポイントでは干潮時しか往来できないことも多く、徒歩での通行でも極めて困難な場所であることもよくあります。
穴場的ポイントはこういった場所がほとんどではないのでしょうか。
釣り人が無理をして行くか行かないかだけの違いです。
余談ではあるのですが、とある世界にはこんな格言があります。
「人の行く裏に道あり花の山」と。
意味は人は群集心理で動きがちだが、それでは大きな成功は得られない。
むしろ他人とは反対のこと(違ったこと)をやった方が、うまくいく場合が多いと説いています!
釣りとは一見全く関係ない言葉でありますが、何処か通ずるものを僕は感じてしまうのです!
必ずしも大衆が起こす行動が正解ではなく、あえて違った角度の視点からアプローチすることが思わぬ成果を得たりします。
僕が言いたいのは、”人の来ぬ場所にこそ、今も好ポイントが存在する”と言うことです!
何事も挑戦しない事には大きな成果など得ることは出来ません!
どんなに良いポイントであっても人気の余り連日釣られていたのでは、時間とともにいずれ釣られきっていなくなるものです。
時期の経過とともにポイントは移動
ここ西讃地域のポイントでの僕の考えでは、「カレイ開幕50日」と考え釣れ始めてから50日後にはほぼ釣れなくなると思っています。
開幕から2~3週間で釣れる数はピークを迎えて急激に減る傾向が多く、とくに開幕の早いポイントでは10月上旬から釣れ始める為に11月の下旬過ぎにはほぼ下火状態です。
この頃からはより開幕の遅いポイントへ出向くか、やや水温の高い時期に餌取りが多くて手に負えなかったような場所へ出向くのが良い方法だと考えます。
活発であった餌取りも水温低下とともに活性も下がり、比較的に釣りやすくなっていたりするものです!
マイポイントを持ち、釣果が鉄板パターンに入った時の快感は堪えられないものです!
ぜひ、自らの力でポイントを探しだしてみてはいかがでしょうか。