今回はシロギス狙いの”引き釣り”についてです!
シロギスの引き釣りとは
シロギスの釣り方の一つとして「引き釣り」があります。
引き釣りとは、一本竿によってポイントを移動しながら沖から手前までを順に攻めていく釣り方になります。
一般的な引き釣りのイメージとして、主に小型から中型キスの多点掛け狙いの引き釣りと、良型から大型キスを少ない針数の仕掛けで荒いポイントを攻める良型狙いの引き釣りに分かれます!
地域によって狙えるサイズが異なるため、比較的に大型を釣りにくいところも存在します。
ここ香川県西部の三豊市詫間町の荘内半島では、越冬ギスを含めれば周年を通して狙う事が出来る数少ない地域であります!
越冬ギスとは言っても釣れるポイントは限られているため、今回は省かせていただきますね。
シロギスの乗っ込み期
例年シロギスの乗っ込み期による接岸は、だいたい海水温で11℃過ぎから始まっているようで、12℃付近になれば詫間町ではほぼ釣れ出しているようです!
時期的には4月後半から5月の初旬頃が多く、これもまた温暖化により少し早まる傾向があるようです。
夏場の魚であるがゆえに、走りの低水温時はアタリも渋く深場にたまっている事も多くて数が出難いように感じます。
とは言っても5月の半ばほどにもなってくると、海水温も上がってきて直ぐにシロギスの活性も上がってきます!
香川県西部の荘内半島を除く燧灘側の海域は、とくに遠浅の砂浜が広がりシロギスの数釣りが楽しめますが、小型が多く20㎝を超す物はシーズン初期頃しか釣れにくく、良型狙いを中心に説明したいのでこれも省かせて頂きます。
ここでは23㎝以上の良型をターゲットとしての、僕なりの狙い方などを説明していきたいと思います!
シロギスのシーズンと釣り道具
基本的に時期は、4月後半から7月の梅雨明けの猛暑が来る前までが良く、また9月後半から11月前半にかけての落ちギスシーズンも狙い目です!
猛暑になりやすい8月も釣れなくはないですが、水温が高いほどクサフグの猛攻も多くて場所選びにはとても苦労します。
僕がシロギス釣りをする場合は、一本竿による引き釣りが中心ですが、基本的に2本針もしくは3本針仕掛けまでとし、並継ぎ竿で遠投をしてポイント変えながらどんどん攻め歩く釣りです!
とくに藻の多い砂地やシモリやゴロ石の多い砂利浜などを狙う事が多く、根掛かりも多いのがこの釣りの特徴です!
仕掛けは固定天秤の20~25号までとして、ウイングを装着させて極めて荒いポイントを攻めるものです!
根掛かりが多発するため、仕掛けのハリスは2号程度までにするなど切れやすくして、メインラインはPE1.5号を使用して回収率を高めています!
固定天秤による向こうアワセを基本とするため、仕掛けの全長は長めにして食いを良くしたり、リールのストッパーを切って勢いの強いキスのアタリを極力吸収するなどして対応しています!
重い錘はキスの掛かりを弾きやすく感じる?ため、遠投の出来る限り軽量の錘を使用して、あえてキスに仕掛けを引きずらすようにしています。
竿はほぼダイワ製のサンダウナーCPⅡ31-405を使用する事が多く、これに20号以下の錘を使用して遠投しています!
厳密に言えばもう少し軟調の竿で27~30号位の方が格段にシロギスの乗りは良いと思います!
キャスティングロッドに軽すぎる錘をと思われますが、比較的柔軟で垂らしを長めにする事でPE1.5号で140m位の遠投も可能です!
シロギスのアタリ
シロギスは小型の魚ではありますが、餌に対する突進力がとても強く、浅場においては水圧が低いがゆえにスピードが速くて針掛かりし難いのが難点です!
” 小さな大物 ”と呼ばれるだけあって、大きさの割には引きも強く26㎝以上の型物を釣ると、これがキスの引きかと疑うほどです!
(重さが同じならば、引きの強さは青物、鮎、鱚の順だと言われます)
また、アタリの出方も大型ほど振幅が大きく波長の長いアタリが多く、重い錘を使用していても一気に5m以上引き込む事も多いものです!
それほどに凄まじいアタリが出ても針掛かりする確率はとても低く、乗りの悪さが釣果に結びつかないものです。
餌は基本的にイシゴカイを使用し、1匹を半分に切って極力大きく付けないようにして針が確実に口に入るように心掛けています!
大きく付けるほどにとにかく針掛かりが悪いものです。
よくゴカイ餌で釣っていて激しいアタリが出ても乗りきらず、ゴカイがハリスにこき上がる現象は大型キスが勢いよく仕掛けを引いた事によるものらしいですね!?
シロギスの釣り方
ここからは僕なりの釣り方を紹介したいと思います。
- 仕掛けを投げ込んだら、リールのストッパーを切り速いスピードで巻き取りながら手前へ仕掛けを寄せます。
- 大きいアタリが出ればすかさず糸のテンションを緩めて次のアタリを待ちます。
- アタリが出て約20秒ほどカウントして、アタリが続かなければまたサビきます。(待てば近くにいる物も餌を食う)
- 最初のアタリで針掛かりしておれば、型の大きさによってはさらに引き込まれるなど手応えで分かりやすい。
- アタリが直ぐに続かなくても、少し待った後に緩めたラインを通してアタリを感じたら軽くアワセて回収します!
途中ピンギスなどの小さなアタリは無視して巻き寄せます!
リールのストッパーを切るのは糸の張りを緩めて抵抗を減らすためで、良型が激しく引けばハンドルが逆転して糸が出ていきます!
※巻き取り時及び投げる時は確実にストッパーを繋いで下さいね。
ラインが滑って指を切る事もあり得るのでとても注意が必要です。
くれぐれも自己責任でお願いします。
どうしても最初のアタリでアワセを入れて空ぶると、違和感を感じて一気に離脱するためか、後が続かなくなることも多いので慎重にかつ丁寧に釣る事を心掛けています!
比較的に好奇心もあり最初の1投目の着水音に近づいて来やすいものの、極力アタリがあっても連続して同ポイントへは直接投げ込まない方が賢明だと考えます。
最初の数投までは餌に対して果敢にアタックしてくるものの、違和感を悟ると直ぐに散ってしまいアタリも遠退くもので、集中的に攻めるなら少し沖側に投げ込むなど工夫した方が良いでしょう!
アタリの出方も色々あり、一気に引き込まれた後に再度引き込まれるアタリや、急激に糸フケが出てラインテンションが急激に緩む時は26㎝以上の型物が多いものです!
良型狙いのポイント
狙うポイントとしては、アマ藻の生える沖の砂地やアマ藻の中の小さな砂地などで藻の際などを回遊する良型の個体も多いものです!
蛸壺のブイのアンカー周りや、港周りの船のアンカーのブイの周りなどは藻などが絡まり餌となるものが多いのか、回遊する大型キスも多いものです!
ひじきの様な藻がびっしりと生えている岩場の沖の砂地にも良型が多くて最高の狙い目となります!
僕がよく通うポイントは三豊市詫間町の船越湾内のアマ藻の茂る砂地や、高谷から新浜にかけての岩場づたいのゴロ石交じりの砂利浜や藻の多い砂浜などのポイントがほとんどです!
引き釣り=最高のタックルと仕掛けを使うイメージがありますが、タングステンの錘などを使っていたらロストが多いので破産しますので要注意です!(錘を探しに海水浴になりかねませんので…)
とにかく僕好みの場所は荒いポイントがほとんどなので、よほどキス釣りの好き者でない限り足を踏み入れては来ないのが良いのですが・・・(笑)