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メンテナンス

竿のメンテナンスを

 

 

ガイドの手入れを

 

 こんにちは。

 

今年も残り少なくなってきましたね。

年末年始の長期休暇が待ち遠しい頃ではないでしょうか。

 

   

さて、今期のカレイ狙いもひとまず終わったことなので、先週末は竿のメンテナンスをしておりました!

気付けば少し?かなり??手入れが悪かったので、竿のガイドに錆(サビ)が出て茶色く染まっておりました・・・。

悪天候が多く相当の波しぶきを浴びたのが原因でしょうか。

ステンレスガイドも塩による腐食には、思うほど強くはないようです。

 

とくにこの振出竿のKガイドは型抜きして曲げ加工が行われ、曲げて応力の掛かった部分はかなり錆びやすくなっています!

並継用のKガイドもある意味評判がよくありませんが、振出用のKガイドにも言えることかもしれません。

 

以前のガイドに比べて錆や割れが多いのはこれが原因でしょうか!?

ここ数年の使用で早くも2個フレームが割れました(駄作かな?)

絡み防止や感度面では多少良くとも、やや疑問を感じる所も多いのではないでしょうか!?

 

今回は普段使いに使用しているダイワ製竿のオルノスとプロスイングをある程度バラしてガイドを綺麗にしていきます。

まずはトップガイドを外し、遊動ガイドも取り外しました。

外したガイド類
外したガイド類

 

余りにも手入れが悪く少し手遅れ的にも感じられます・・・。

少し拡大してみると・・・とくによく分かりますね。

錆びたガイド…
錆びたガイド…

 

酷いもので、とくに折り曲げ部分からよく錆が発生していますね。

錆が固まって浮いて来たらかなりヤバいです。

できるならば、毎釣行後に水洗いするのが無難ですね。

 

とりあえず外したガイド一式をまとめて水洗いします!

容器にまとめて
容器にまとめて

 

容器に水を入れて浸け込み、リングとフレームに入り込んだ塩も溶かしだしてしまいましょう。

その間に一つずつ柔らかいブラシで錆付いたガイドのフレームを洗います!

念入りに洗います
念入りに洗います

 

硬いブラシなどで傷を入れてはいけません。

不働態被膜が傷付くと後々錆やすくなってしまいますので十分に注意してください。

 

錆とは簡単に言うと酸化するということです!

ステンレスには含まれるクロム等により被膜が形成されているため、単独では簡単に錆びるものではありませんが、違う金属とが接することで電蝕(異種金属接触腐食)が起きて錆びやすくなります(難しい話はさておき)!

詳しくは分かりませんが、ステンレスフレームとSICリングとの接点付近にその傾向が多く出ているのではないかと。

   

錆の原因の一つが酸化によるよるものならばとアルカリ剤を使用してみます。

今回使用するのは花王の「ハイドロハイター」という還元系漂白剤と呼ばれるアルカリ性の粉末洗剤です!

裏技!?
裏技!?

 

洗濯用で少し用途は違いますが、この漂白剤を使います。

錆に対する反応が中和なのか還元なのかはよく分かりませんが、「もらい錆」落としに効果があるものとして利用するのです!

 

ここで注意して頂きたいのが、酸性の物にアルカリ性の物を混ぜると有毒なガスが発生します。

お風呂や台所洗剤などの酸性の洗剤とは絶対一緒に扱わないで下さいね!

化学反応で有毒ガスを吸い込むと死に至る危険性を否定できませんから。

 

また、アルカリ剤による再度の錆びの発生?も考えられるため、今回僕は試験的に行っています!

ガイドが錆びたり何らかのトラブルが出てもクレームはいっさい受付けませんので、同様にされる時は自己責任において作業してくださいね。

容器に入れて
容器に入れて

 

ぬるま湯の入った容器にキャップ半分ほどのハイドロハイターの粉末を入れ混ぜて溶かします。

このアルカリの溶液に洗ったステンレスガイドを入れます。

少々臭いがするので室内には置かない方がいいと思います。

 

この臭いが独特でどこかで嗅いだような・・・!?

そうそう、子供時分によく買ったキン消し(キン肉マン消しゴム)のような臭いです。

 

えっ、何??キン消しを知らんですと・・・。

あの名作の「キン肉マン」の消しゴムのことで、僕が小学生の頃に流行った漫画の・・・。

言わずと知れた「ワンピース」「ドラゴンボール」の前の傑作が「キン肉マン」と「ガンダム」でしょ!(何の話や)

 

要するに僕の様なおっさん世代にとって懐かしい臭いがしたってこと!

どうでもいいんだけれども(笑)

 

少し臭いを抑える為に蓋をして、液に浸け込んだまま約一日放置します!

錆びを極力落とす(溶かす)なら少し長めでも良いのですが、ガイドのSICリングに何らかの影響が出るとも予想されます。

 

とりあえず一晩置きましたので水でよく洗い流します。

アルカリ液は触れるとヌルヌルして皮膚が解ける?ので極力素手では触らない方が良いと思います。

とにかく徹底して流水で洗い流すことが肝心です!

 

※液が残ると後々錆の原因となりかねませんので徹底します!

洗い終えたガイド
洗い終えたガイド

 

洗い終えるとあら不思議、茶色く錆色に染まっていたガイドの大半が綺麗になっています!

一日では完全に取り切れるほどではありませんが、もらい錆(錆が移った状態)程度なら十分に効果が出ています!

ただ、トップガイドの青錆びには効果は発揮されていませんが。

 

よ~く乾燥させてから竿に戻します。

乾燥させてる間にばらしたロッドも綺麗に拭いて手入れは完了です!

くすんでいたガイドもいくぶんか光沢が戻った様にも見えます。

見違えましたね
見違えましたね

 

実は外しにくいバットガイドも竿を逆さにして液に浸けておきましたので、竿4本全てのガイドが綺麗になりました!

ステンレスの酸化被膜が戻り再び錆びにくくなると良いのですがね。

これでリングやフレームに悪影響が出ていなかったら完璧ですね。

プロスイング
プロスイング
オルノス
オルノス

 

このハイドロハイターはもらい錆びには効果があるのを分かってもらえたと思います。

例えば、クーラー洗浄後に自然乾燥させていた場合に濡れたハサミが錆びてクーラーに移って取れなくなったような時などには効果的です!

比較的錆びにくい物が錆びた場合には効果的ですが、明らかに錆び付きやすい鉄製のニッパーなどには効果はありませんし、固形の錆びが取れることはありませんので期待し過ぎないでください。

 

また、以前に少し錆びたハサミを一週間浸け込んでおいたら、金属部分が白っぽくなり使用中に折れました!

アルカリ剤による金属疲労の懸念もあるので今後に使用可能かは分かりかねます。

無事に使えることに期待しましょう。

 

今回は錆び対策として紹介させていただきました。