11月21日のカレイ釣行
こんにちは。
皆様、コロナ禍の中いかがお過ごしでしょうか。
日本もこれからが正念場の寒い季節になっていきますが、厳しい現実に耐えながらも互いに乗り切っていきましょう。
地元ではカレイ釣りする人を見かけなくなりましたが、それでもこうしてカレイ釣りを検索されてる方々がとても多いことに驚きです。
外出自粛などの規制もあってか、尚そういった傾向を強く感じています。
大きさを問わなければ明らかに数の少ないカレイ釣りの方が難しいのですから、他人の釣果が気になるのも仕方がないのかもしれませんね。
僕自身も年々減少するカレイを釣るために日々釣り方に悩んでいるのも確かです。
釣りも自己流ではなかなか上達し難いので「人の釣り見て我が釣り直せ」の考え方も必要かもしれませんね。
さて今回もですが、三豊市の香田地区の滑走路跡へカレイを狙いに出撃することにしました!
前回同様に潮回りも小さく釣れ難いのは確かですが、上手く釣れると良いのですが。
どんなに潮が悪くても一日中魚が口を使わない(餌を食べない)ということはあり得ませんからね。
本日のポイントは開幕戦にウミケムシの猛攻で撃沈された鉄パイプの滑走路跡です!
やっぱりここで釣らないと数が稼げなくて納得がいかないんですよね~。
しつこいようですが水温も下がったようなので再チャレンジしたいと思います。
今朝は干底後の10時前にポイントに到着しました!
本来ならば干底前後の時合いも狙って早めに釣り始めるのですが、餌代の高騰により潮位が高い時間を狙ってより集中的に攻めることにしました。
何でもそうですが、前もって計画を立てることは大切であって、釣れ難い時間帯に餌を激しく消費していては勝負所に餌が残ってなくて撤退なんて事態にもなりかねませんからね。
近年の僕の釣り方では、釣れるカレイのほとんどは下針にしか食いつかない傾向があるので、上針(枝針)側には小さめの餌を付けるなどして餌の消費を減らす工夫をしています。
いずれは小餌狙いのキスなどの針掛かりも考慮して、上針側を小針仕様にしても良いかとも考えています。
よくカレイは両針とも飲み込んで釣れることが多いと言われますが、僕のように誘いの間隔が短く早いとそういったことは滅多におこりません。
確かに大きくカレイ独特のアタリが出て暫く待つ時には両方飲まれたりはしますけども。
昔の僕の釣り方はよく針2本とも飲まれていて「カレイはいやしい魚だなぁ」と思っていましたが、釣り方を知るにつれて無駄に時間を費やしていただけなのだと考えるようになりました。
少し小さめにつけるイワイソメ餌だと早い時間に両方飲まれることは多くなりますが、大きなアオイソメ(15~20㎝)をつけるとカレイも片方の餌だけで食欲は満たされる感じはあります。
雨などの水潮時の濁りなどにおいては匂いの強いイワイソメに大きく軍配が上がる傾向は否めませんが、アオイソメオンリーであっても僕的には十分にカレイは狙えますよ!
餌代などの予算を極力抑えたいと考える方は、上記の事を見直してみても良いかと思います。
釣ることだけを優先するのなら気にせずとも良いのですが、ある程度の利益を回収することを考えるならば、無駄に時間を費やす価値があるのかと言うことですよね。
釣り番組なんかを見ていても、大量の餌でたくさん竿出し(5~6本)しても思ったほどの釣果が出せないと虚しいですよね。
なんだか「下手な鉄砲も数打てば当たる」的な感じがして、ほんとに名手なのか?って感じがします。
釣りのブログや釣り番組にしても、用意した餌代まで公開していたらカレイ釣りで結果が残せている釣り人なんて極わずかな人たちだと思いますよ。
ついでに伝えておきますが、僕のカレイ釣りの餌代はだいたい2500円前後のアオイソメを買っています。
一日掛かりの勝負ポイントへ通う時に限って3000~3500円ほど使います。
初心者の方から見れば高いと思われるかもしれませんが、ある程度のベテラン釣り師から見れば妥当かむしろ安い方ではないかと思います。
昔を知る人にとっては餌代は何倍もの高騰に魚の数は何分の1にも激減し、コストは計り知れないものになっていることでしょう。
前置きが長くなりました、ごめんなさいね。
いつも恒例のただの時間稼ぎ?です(笑)。
まだ時間的に潮位は低いのでそう慌てることもありませんね。
先ずは釣り場の状況確認から。
干底の時間帯に波気があるとかなり頻度で濁りが起こりやすくなります。
この濁った水が流れに乗って潮の動きを確認しやすくしてくれます。
現状ではやや西へ緩く流れており、いわゆるここでの逆潮(釣れない潮)だといえます。
潮位も低くまだカレイも寄っては来ていないでしょうね。
かろうじてゆっくりとした流れが見える程度です。
10時過ぎに準備を終えたので釣りを開始します!
ここ数日は季節外れの異常な暖かさだったので、多少の海水温の上昇もあって若干カレイ狙いには不向きとも思えます!?
今日現在の海水温は19度台で、ひと昔前のこの時期の勤労感謝の日頃が約16度前後だったことを考えれば実に水温の低下が遅れています。
季節の訪れが遅いというのではなく、ピーク時の温度が3度ほど上がっているのだと思います。
僕の師匠がよく言われるのには、昔のこの地域は11月23日頃がカレイ釣りの終わりの頃であって竿仕舞いの時だったと聞かされています。
当時の晩秋は今から考えても寒く、滑走路上で焚火をしていたとも聞きますので季節感が全然違っていたのでしょうか。
暫くは全くアタリもありませんでした・・・。
11時頃になりだらだらと潮が上げて来ました。
更に風も強くなり沿岸付近まで波立って来ていますね。
潮回りが良くない時には、こういった波風は魚の活性を上げることもあり個人的には願ったりの展開です。
人によっては凪の日が良く釣れるとも聞きますが、それもけっして間違いではありません。
数釣りにおいては釣りやすい天候の方が攻めやすく釣果を伸ばしやすいからでしょう。
こと大型に関して言えばこの傾向は全くあてはまりませんがね。
護岸の敷石に水がかかる頃合いに近づいてきました。
向かいに見える滑走路跡は前回釣っていたポイントです。
今回の満ち潮で通わないのは、潮位が上がってくると竿を置く場所の崩れが酷くて不向きだと思っているからです。
そういったことも考慮してポイントを選択することも必要です。
潮が動き出す頃合いなのでしょうか、餌取りが徐々に増えてきました。
すると早速ウミケムシが連掛けで釣れてきました・・・。
仕方なくケムシを下針から外そうとしゃがんで膝をついた瞬間に「プ二ッ」と・・・何やら嫌な感触が・・・・・・!?
こともあろうか上下の針を見間違い、ケムシの上に膝まついて踏み潰してしまう最悪の事態が起こりました。
「オ~マイゴッ~ド…‼」
「やられちまった」と思って恐る恐る膝辺りを見ると・・・たくさんケムシの針が刺さっているではありませんか・・・。
でも…何故か痛くありません? なんで??
よく見れば今日は冷え込むと予想されていたのでズボンの上に更に防寒用にゴアテックスを履いていたのです。
「おかげで助かった~超ラッキー!」でしたわ。(ラッキーでもないか)
おそらくゴア履いてなかったら針が一部貫通して今頃は・・・想像しただけでも恐ろしく超痛そうですね(笑)。
危なかった、、、汚いので急ぎ海水で洗い流しましたわ(汗)。
皆さんもくれぐれも注意して下さいね、まともに踏みつけましたので危うく病院送りにされるところでしたわ。
11時半前にやや岸より側を意識して投げ込んだ竿にアタリが出ました!
しつこくアタるので上げてみると。
23㎝ほどの良型キスでした!
大きな針が口横から上手くひっ掛かっていました。
やはり滑走路間の中央付近の砂地は綺麗なのか、前回同様にタイやキスの回遊が時々ありそうですね。
続けて鉄パイプの滑走路際に投げ込んだ竿が重く上げてみると!?
岩場に多いタイプのヒトデですね。
狙っている場所の底付近が荒すぎるのでしょうかね。
この後も餌取りは多いのですが、滑走路近くで釣れて来るのはケムシばかりです・・・。
イワシの群れが多くて時折海面が「バシャッ」と波立つことがあります。
スズキに追われているのでしょうか、打ち上がった小イワシがけっこういたので少し泳がせ釣りもしてみました。
「二兎追うものは一兎をも得ず」カレイ狙いにそんなにことをしていては駄目だと思い直ぐにやめましたけど・・・。
前回は偶然にハネの回遊があっただけですからね。
13時を過ぎ潮も上げてきているのですが、前の高潮時の勢いに比べればとても緩やかです。
潮位的に5分上げ程でしょうか、前回ほどではないにせよケムシの釣れっぷりには少々難儀いたしますわ。
やっぱりポイント的に環境がよくないんでしょうね、ケムシが多過ぎると綺麗な砂地とは思えません。
13:15頃にやや滑走路近くに投げ込んだ竿に大きなアタリが出ました!
ドラグが「ジ~ジ~~!」と鳴っていますが、賑やか過ぎて例の如くいつもの小ダイでしょうかね。
やや赤みの強い26㎝の食べ頃サイズでした!
もう少し大きいと面白い釣りが出来るのだろうけど。
鮮度が大切なので血抜きして即絞めます。
いずれブログを書くゆとりがあれば魚の血抜きと絞め方も公開したいと思います。
我が家では釣ったキスやスズキ以外を刺身で食べることはほとんどありませんが、臭みや身の締まり具合は全然変わってくるので、刺身が好きという方は是非覚えてほしいものです。
今後に期待していてくださいね。
13:40頃に滑走路から少し護岸寄りに2色ほど投げた所でカレイのようなアタリが出ました!?
2度ほど竿先を抑え込み、再度竿先が引き込まれた所で大きくアワセを入れます!
やや重みは伝わり期待するものの残念ながらヒガンフグでした・・・。
糸ふけなんかのアタリの出方や重量感などはカレイに酷似していて厄介な存在でもあったりしますよね。
でも、このヒガンフグの存在はヒトデと同じくカレイの寄り場が近くにあることの証でもあると思います。
まだチャンスはありそうなので投点を大きく変えて、護岸寄りも大胆に攻めていきます!
護岸寄りを狙うと更に餌取りが多くなって、頻繁に手返しをする必要がありそうですがケムシは全くいないようです!
上の写真に写る護岸の2本目の電柱前辺りに、工場から出る車両の確認用のミラーが設置されています。
狙おうと考えているはだいたいその正面付近の一帯です。
14:50過ぎ、その20~30m沖の極めて護岸寄りのポイント付近でヒトデが釣れだしました。
更にチャンス有りの予感です。
やっと本命の居そうな寄り場らしき場所を確認できたので集中的に攻めていきます!
日は傾き裏の工場の建物に太陽が隠れると、釣り場は日陰になって暗くなってきました。
このカレイと魚は意外に日陰の部分が好きで、思わぬ障害物の陰となる場所に寄っていることも多々あります。
とくに大きな港周りの大型の船が停泊するような深い所では、意外にも護岸すれすれの暗い底の付近を回遊していたりします。
おそらく荒れた日や流れが速い日には、護岸に着く餌となるものが落ちて来るのを狙っているのではないかと思います。
参考までに覚えておいてくださいね、そういったポイントで竿出しされる方は一度騙されたと思って足元にちょぽんと仕掛けを落とし込んでみてください。
思わぬ釣果に出会えるかもしれませんよ。
15時頃の潮位高の時間帯になり更に後方へ三脚と竿を移動します。
竿を置き終えると「コツコツ」と2度小さなアタリが出ました!
暫くしてわずかに穂先を押さえ込んだ所で一気にアワセます!
手応えはそこそこいいのですが底は直ぐに切れました。
またヒガンフグかと思いましたが今度は中層付近からいい締め込みを見せます。
力糸を巻き込み掛かった頃から斜めに走る感覚から確信が持てます。
「これは間違いなくカレイ特有の引きだろうね!」
仕掛けの下に飴色の本命がうっすらと見え一気にひっこ抜きました!
尾ビレに切り込みの入った特徴ある個体でした!
確か何年か前にもここで似たような個体を釣った経験がありますが。
尺越えの食べ頃サイズでした。
急ぎ全ての竿の餌を付け替えてミラーの見える沖側20~30mの所へ投げ入れます!
今日は潮が小さいので16時頃の満潮付近には潮が確実に止まってしまいます。
時間がないので早い誘いで付近をくまなく探っていきます。
直ぐに3度ほどドラグが出る大きなアタリが出ました!
しかし、アワセるものの空振り・・・!
大型シロギス特有のアタリでしたが針掛かりは叶わず残念・・・。
その後マッチ箱サイズの回遊もあったり、ヒトデも何匹か釣れたのですが、またも本命の追加はありませんでした。
満潮時刻がもう少し早い時間であればもっと積極的に攻めて釣果を伸ばすことも出来たのかもしれませんが。
今日もまた単発に終わったのですが、カレイの寄り場と思しきポイントを見つけることが出来たので少なからず収穫もあったように思います。
実はこのミラーのあるポイントでの古い話(20年近く前)なのですが、当時もこの滑走路付近が不発だった年がありました。
確か11月下旬の今頃「勤労感謝の日」のことだったと記憶してますが、僕は地元のこの周辺でのカレイ釣りを諦め丸亀の蓬莱町に通っていました。
その時に師匠から電話があり「滑走路でカレイが釣れてるぞ!」と連絡を受けて急ぎ詫間町香田へ戻ったことがあります。
師匠の同級生である観音寺市の方が、いわゆる「ブッコミ釣り」でこのミラーのあるポイントでカレイの30~35㎝級までを5~6枚ほどを満潮前後に釣っておられたのです!
その方はしなやかな長い磯竿での「チョイ投げ」に、小針の2号程度細ハリス仕掛けにアオイソメを房掛けにして釣っていました。
その投点は余りにも近くせいぜい岸から20数mほど。
フワ~っと近くに投げ入れられた細仕掛けは潮に漂うのか、カレイには覿面で連発するさまを見せつけられました!
当然とても柔らかい竿に細ハリスを使用している訳ですから、重量感あるカレイが掛かると見事に竿は弧を描き毎回玉網でカレイを掬っていたのがとても印象的で脳裏に焼き付いています!
満潮前後の2時間程の美味しい時間帯を1000円程のアオイソメ餌で釣りきると満足して帰っていく姿はカレイ漁師そのもの。
ベテランの釣り師は美味しいタイミングとポイントを把握しており、ただ唖然と見ているだけでした!
当時もこの滑走路跡付近は2~3色付近の極めて近場で釣れることがあるのも分かっていました。
しかし、乗っ込み期のカレイがこんなに足元(1~2色以内)近くのポイントで釣れるとも知らず、まさに目から鱗が落ちたような気分でした。
そんな経緯もあり今はこのポイントに於いては遠投しない釣り方が基本になっています。
秋の乗っ込みカレイの寄り場は水深さえあれば限りなく近いポイントも存在する!ということも知っておいてください。
その後にはこのポイントである程度の釣果は出せるようになったのは間違いありません。
ただし過去に執着し過ぎると「過去の栄光」にもなりかねませんのでくれぐれも参考までに。
16時の満潮頃には餌もなくなったので撤収することにしました。
何とか釣ることが出来て一安心ですし、今シーズンはまだ苦戦続きですが次回に繫げる一歩を見いだせた気がします。
次回の出撃は平日の釣行かもしれませんよ…。
本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
ポイントと気象条件
三豊市詫間町香田
2020年11月21日(土) 晴れ時々曇り 波1のち0.5m 海水温19.3℃
小潮
満潮 02:09(271㎝)、16:06(312㎝)
干潮 09:16( 49㎝)、22:30(149㎝)