ここでは釣り針について説明していきます。
釣り針の選び方
釣りをする上では針選びは重要な要素です。
たいていの人気魚種の場合は専用針が発売されているものです。
しかしながら、釣り針の大きさにはサイズがあって釣れる魚のサイズに応じて選ばなくてはいけないものです。
小針には
針が小さく軸の細い物は極めて魚の食い込みも良く、魚を掛けることを優先に考えるならばとても適していると思います!
キスの引き釣りで使用される多点仕掛けの針などにはそういったものも多いのですが、稀に掛かる大型キスであっても見事に針掛かりしていたりします。
針掛かりの悪いとされる大キスであっても、比較的乗りが良いのを見かけると細軸の小針が大きな魚にも有効であると言えるのかもしれません。
このような針は口元への貫通性もよく、針を違和感少なく飲ませても釣りやすいものであることは間違いありません。
ただ、どうしても外道として他魚の大型魚が掛かったりすると取り込みが困難であり、針が伸ばされたりすっぽ抜けが多かったりします。
また、小針ゆえにハリスも細く切れることも多いものです。
大針には
大きな針を使用して釣りをする場合では、小型魚が全く掛からないこともよくあります。
大ギス狙いの釣りならば、かなりの頻度でピンギスやフグをかわすことも可能ですが、極めて寂しい釣果になることもあり得ます。
大針ではその大きさや重さゆえに何らかの抵抗を感じるのか、食いが悪いのも確かな事実でしょう。
シロギスに狙いを絞るならば、大型狙いであってもやや小針の方が釣れる可能性は高いのかもしれませんね。
専用針に他魚種が
問題が起こるのは、カレイ狙いでの針選びの場合です。
ここ香川県のカレイのシーズンは10~5月位までで、キスのシーズンの4~12月位までと両者が混じる時期も比較的多いものです!
秋の乗っ込みカレイ狙いであっても、キスが回遊して来て餌に食いついて来ることも多々あります。
カレイ専用針であっても極稀に大キスが釣れることもありますが、やはり針が大きいだけにほとんど針掛かりがありません。
アタリとして明らかにキスと分かっていながらも、釣ることができず悔しい思いが残ります・・・。
ならば、針を少し小さくすればキスも同時に狙うことが可能にはなりますよね。
がまかつ等の針においては、カレイ針もキス針も形状に大差はありませんから、とくにどちらも狙えそうに思えてしまいます!?
しかし、僕の経験上においては小針でのカレイ狙いでは針外れが多く、とくに大型ほどバラシが多くなます・・・。
※大型といっても香川県では40㎝ほどです
カレイも40㎝近いサイズからは簡単には底から浮かせられず、底を這うように寄ってきます!
最後の数十m程の所で魚が底を切れだすと激しく抵抗する為に、この瞬間の針外れが圧倒的に多く感じてなりません。
僕はこのタイミングで何度大型カレイをバラシているでしょうか!?
ほとんどの場合は少し小さめのカレイ針を使用した時が圧倒的に多いものです。
どういった訳か抜き上げて釣り取ったカレイであっても、ハリスを手に取りぶら下がった状態でいきなりすっぽ抜けることがよく起こります!(投げ師なら多くの方が経験しているのでは?)
それも口に針掛かりしていなくて飲み込まれたものにです!
針ごと飲み込まれているようでも、意外に喉奥にまで針が達していないのでしょうか!?
小針及びフトコロの狭いカレイ針等には十分な注意が必要です!
大型カレイ狙いでの、フトコロの狭いカレイ専用針使用時では、喉奥に掛かる面積が狭くて魚の自重で喉奥が切れやすいととある本には書かれています。
40㎝級のカレイを抜き上げて針が外れたことがあり、たまたま海に魚が落ちなくて泣かずに済んだのが幸いだった経験もありました!
やはりある程度のサイズ狙いならば、他魚狙いを諦めてでも本命一本に狙いを定めた専用針の使用が良いのかもしれませんね!?
「二兎追う者一兎をも得ず」という言葉があるように欲は持たないのが賢明かもしれません。
大型のカレイ狙いや他魚の大型狙いにおいては、少なからず大きな専用針で望まれることをお勧めします。
逃がした魚は何とやらで・・・目の前で自己記録並のサイズをバラした日には後悔しきれませんから。
針の形状を好みで選ぶのは良いのですが、魚を掛けることに重視するのか、魚を取り込むことに重視すべきかは深く考えておく必要もあるでしょう!
基本的に僕は欲張って小さめの針を使用することはほとんどありません。
アタリがあっても魚が乗らないよりは、大型魚のバラシを味わう方が圧倒的に嫌だからです。
小針での針外れには注意を
以前、僕がカレイ狙いに出掛けたポイントで良型のキスの回遊があったのをとある方に伝えたところ、その方が情報をもとにキス釣りに出掛け40㎝のカレイを釣ったことがありました!
抜き際でおそらく針サイズやハリスの太さに悩んだことでしょう!?
覚悟を決めて岸壁越しに竿を置き、急ぎ車に積んだ玉網を出して来て掬ったと聞きます。
以外にも魚はそう暴れずに待っていてくれたようですが、カレイのポイントととして理解していたから玉網を準備していたのかは分かりませんが、小針で釣る以上はもしもの対策があればこそだとも言えるでしょうか。
少し針サイズを落としても釣りたいならば玉網などの準備位は必要だと思いますし、結果は分かりませんが一か八かで抜き上げに失敗していたらさぞ心残りだったはずです。
この方は変な魚を釣ると聞いていましたが、何か魚を引き寄せる物を持っているのかもしれません。
それでも他魚種が釣れることを想定して釣りに望んでいたからこそ釣れたのかもしれませんね。
それなりの対策があってのことなのかは分かりませんが・・・。
結果が良ければの話であって、本命狙いのポイントでの他魚狙いでは、それなりに頑丈で釣り獲れる限界サイズの大きさの針位は準備しておいた方が無難だと思います!