投げ釣りのスキルとは

 

 


スキルとは何か

 

  スキル とは通常、教養や訓練を通して獲得した能力のことです。

日本語では技能と呼ばれ、能力に技術をプラスして磨きあげたものも含まれます。

 

では、投げ釣りにおいてのスキルとは何か?

投げ釣りは「釣り」と言うジャンルの中では、いたってシンプルなものだと僕は思います。

投げて釣ることが基本であるがゆえに、この投げる能力によって釣果が左右されることも多いものです。

 

   

投げるためのスキル

 

「投げる」と言っても遠くへ飛ばす遠投力狙った所へ投げ入れるコントロール性能が要求されるものです!

両能力があれば申し分ないわけですが、どちらかを取ればやはり後者のコントロール性能に釣果の軍配があがることが多いと感じます。

 

究極の遠投力を持っていても釣りに有利に働く場面だけではありません。

どんな魚も並の遠投能力では届かないポイントに常に居るわけではないからです!

イソメ類や甲殻類等は岸部近くに多く生息しているため、潮位をはかりながら近場を魚が回遊すると考えるからです。

 

やはり僕が投げ釣りの上手な方を見ていると、丁寧な釣りをされる方は常に結果を残せていると感じることが多々あります。

魚の寄り場を把握し、そのポイントの周辺に狙いを定めて投げ込める能力によるものがとても大きいからだと思われます。

 

人によく言われることではありますが、釣りは楽しければ釣れなくてもいいじゃないのかと。

しかし、僕としてはたかが趣味の釣りであったとしても、それなりに技術を収得したいとは思う者です!

釣果の差はどこで生まれて、釣ってる人と釣っていない人にはどんな違いがあるのかと、今だに考えさせられる日々であります。

 

釣果が乏しいとほんとうにいつも悩み考え込みます。

それなりに努力はしているが結果が出せない自分に、どれだけの餌代や道具代を無駄にしているのかとね・・・。

 

釣るためのスキル

 

投げ釣りの投げることに対して説明しましたが、今度は投げ釣りの釣ることに重点を置いて考えてみます!

 

この時代になりPEラインの登場によって釣り方にも変化が生まれて来ているのも確かなものです。

その感度から確実に面白みは増し、遠投面でも有利になったのも事実であります。

もはや今の世代にしてみれば、PEラインなど当たり前のようにさえも感じられることでしょう。

 

かつて僕にカレイの釣り方を教えてくれた方が何人かいましたが、中には本当に釣り方には目を見張る方がいました!

もうずいぶんと昔の話になりますが、当時の僕は運だけに頼るようなカレイ釣りにとても悩んでいました・・・。

 

釣り方を学びたくなる人

 

ある時に、たまたま地元の釣り場で出会った方が複数のカレイを仕留めておられました。

話しかけては迷惑だったかもしれませんが、恥をしのんでいろいろと釣り方を教えていただきました。

あの時にカレイの釣り方を教わらなければ、カレイなどたまに釣れるだけの狙いの一魚種で終わっていたのかもしれません!?

 

それからも、その方は時折り釣り場で会うと常にカレイを仕留めており、ボウズ続きの自分の釣りとは明らかに違う釣り師だと感じさせられました!

そのうちに顔見知りになりよく話掛けるようになっていました。

ほんとうに話やすく、よく教えていただきとても感謝していますm(_ _)m

   

 

釣り方の違い

 

釣りをしている横へ行っては観察していましたが、会話をしながらも数分おきに3~4本の竿を絶えず交互に誘いを掛けており、小まめに延々と誘い続けることがカレイ釣りなのだと教えられました!

また、釣り方に驚かされたのは強風の吹く日にも、絶妙のコントロールで失投など一度も無いことでした!

あれ程の強風の中で見事な間隔で仕掛けを投げ入れられる技術にどれほど感覚に優れた人なのだろうかと。

 

一枚目のカレイを仕留めた後の同ポイントへの集中投下で、竿数本がオマツリしかかるほどの絶妙なコントロール性能と、釣れたであろう距離の前後の調整配分など見ていて驚愕させられるものでした。

魚の寄り場さえ把握できれば、立て続けに仕留められる技術力など、僕にとってはほんとうに学ぶべきものであったと思います!

釣り方を見ていれば、長年養われた投げ釣り師の技術力などがまさに伝わるようでもありました!

 

何よりも驚かされたことは、誘いを掛けて仕掛けをサビく時に変化を読み取れる能力でした。

これは僕が思うにはとても重要なことだと考えます。

底質の変化の読み取り、カケアガリやヨブの状況、藻やシモリの有無などを丁寧に感じ取ることが重要だと考えます。

 

ラインから伝わる情報

 

その僕が認める名人の方は、仕掛けをサビけば餌の有無が分かる並外れた能力を持っていたということです!

この能力は僕にはとても収得できるものではありませんでしたが、その方には明らかに使える能力だったと思います。

 

当時はナイロンラインを使用されていましたが、誘いを掛ける時に竿でサビけば、水中を移動する仕掛けに付けた餌(イワイソメ等)の抵抗感で針に餌が残っているかを知ることが出来るものでした!

素針(針だけが残った状態)になれば、ナイロンラインであっても明らかに違いを感じ取れると言うのです!?

僕が当時釣り方を見ていた時に、その方が仕掛けを動かした後に「あれ、もう餌がないよ!」と言って仕掛けを回収すると、餌はわずかに残る頭の部分以外を除いては確実にその有無を把握できていたのです!

 

僕も餌がユムシのように質量があればそれなりに把握することも出来ますが、イワイソメ等の小型の虫餌では分かりえません。

仮にこの能力を収得出来れば無駄に仕掛けを回収せずに、どんどん手前まで探ることが可能なのですから効率よく釣りができるのは間違いありません!

 

極められた釣り師に宿るスキル

 

極められたエキスパートだけに出来るものかも分かりませんが、その微妙な違いを見極められる感性が生み出す能力を持った素晴らしい釣り人もいるのです!(真実です)

ラインを通して感じ取れるものは、現代のPEラインにおいては更に有利になりつつあります。

どこかで釣りは魚との対話だと書かれていますが、糸を通して伝わる情報を頼りに海の中を知ろうとすることが、一番大切ではないのでしょうか!?

 

いつも釣っている人達が決して運が良いのではなく、それなりに研ぎ澄まされた感性でスキルを最大限に発揮できているからだと僕は思うのです。

釣れない現状が当たり前だと思い学ばなければ上達することもないでしょうし、何ら変わりのない釣りを続けるだけでしょう。

長年続けた釣りのスタイルを変えることも困難ですが、時代と共に柔軟に対応することも大切なことだと考えます。

 

当時教えてくれた名人が「もっと釣れるなら、いつかはスピンパワーが欲しいね!」と言われた時に、ひそかにスピンパワーを仕入れていた自分が恥ずかしくなったことを思い出します。

人並み以上に釣るスキルを持ちながらも現状に満足せず、もっと釣れるようになってから良い道具を手に入れたいという思いが伝わったからです!

 

僕も未だに釣れる釣り人ではありません。

「釣るブログ」と題しておきながら釣れない時が多いのも事実です!

 

それでも何も考えず釣れていなかったあの頃を思えば、教えをくれた人達に感謝することは多々あります。

もっともっとスキルを上げて釣れる釣り人になりたい、そう思いながら上手な方々に出会えることを望んでいます。

 

かつて学んだ教材
かつて学んだ教材