好きな釣りを考えながら励んでみる
人は良かったことや悪かったことなどは記憶していることが多くとても都合の良い生き物です。
これは釣りについても当てはまることであり、良かった釣りと悪かった釣りはとても印象に残りやすいために記憶しているのではないでしょうか。
ただし、釣りが上手な方ではないので釣れない経験の方が圧倒的に多く当たり前になり、悪い印象の釣りが記憶に残らなくなっていました。
おそらく釣り人の誰もが過去に一度位は忘れられない最良の釣りを経験し良い思い出として持っていると思いますが、釣れなかった時のことをいつまでも記憶している方は少ないのではないでしょうか。
釣りを少し理解しようと思ったきっかけ
ずいぶんと昔の話ですが、父親が魚の釣り方を手書きで記したノートを見たことがありました。
当時はパソコンも持っていない十数年前のことだったので、たかだか釣り位をまるで学生のように本気で真面目に学んでいたのかと、父親の真剣ぶりに少し呆れたことがありました!
しかし、多少その影響もあり後にある程度釣りついて考えるならば、日々の釣行記録位は残すべきかと僕は釣り日記をつけ始めました。
どこで釣れたとか釣れなかったなど、理由やポイントなど様々なことを書きとめてはいましたが、思った以上に釣れない時期が長かったために、いつしか釣り日記をつけることがなくなっていました・・・(笑)
現在はブログとして日々の釣りは記録しているのでデータとして残ってはいますがね。
人間はこういった記録を記さないと記憶だけに頼ることになります。
何故かで自分の都合よく考えては、悪い記憶が徐々に消されてしまうのです。
最終的には良かった時の記憶だけが残りやすく、余程を除いて悪かった時の記憶はほとんどなかったことにしてしまいます。
悲しいことに大半の人間はそんなに深く考えていないはずです。
結果として必然的に良かった時の記憶だけをいつまでも過去の栄光のように思ってしまうのです。
釣りとは自分にとって何か
釣りが単なる趣味の一環(一部)であって、それ以上を望まないただの遊びだと思えるなら「釣れる、釣れない」に一喜一憂すれば良いと思います。
何も変えずに釣りを楽しむことに否定は致しません。
僕の考えで言わせてもらえば、その場合はただの「釣り人」や「釣り好き」に過ぎず、「真の釣り師」ではないのかもしれません。
この文面を読み共感できない方もいるとは思います。
このブログの釣行記事だけを読みたくて訪問して下さる方もいるかもしれませんが、釣り方を学びたくて情報を探して偶然にここへ訪問されたのしれません。
少なからず釣り方を学びたいと思って訪問される方がおられたなら嬉しく思います。(役に立てるのかは別ですが・・・)
何も考えずただ運だけに頼って釣っていては、反省もなければ研究したり努力することはないでしょう。
「釣り」対しての好奇心による学習能力がなければ上達することもほとんどないと思うのです。
「好きこそ物の上手なれ」との言葉がありますが、本気で釣りが好きだからこそ熱心に努力ができ、その先に「上達」という結果があるのではないでしょうか。
失敗から学ぶ釣り
良かった時だけの記憶をいつまでも過去の栄光のように思っていたのでは何の進歩もできないのです。
「失敗は成功の基」とも言われますよね。
人は数々の失敗を経験しては学び、その失敗の原因を探り考えてはまた失敗を繰り返します。
釣りは自然相手で絶対的でもなく難しいものですが、失敗した理由を知り反省した分だけ今後に生かされ成長すると僕は思うのです。
名のある釣り人の多くは、僕らが思っている以上に見えないところで努力しているのではないかと考えています。
釣れている状況下であえて発想を変えてみる
以前読んだ釣りの本にこう書かれていました。
たくさん釣れている状況で、どんなことをすれば釣れなくなるのか?を考えて釣りをしてみると。
釣れる時をただ楽しむだけではなく、どんな原因があれば釣れなくなるのか?を知るチャンスなのだと書かれていました!
なるほど、その本を書いていた筆者の正に発想の転換であり今後の釣りに生かそうとの思いが書かれた釣り師の表れだと感じたのです。
そうは言っても「釣りなんて釣れればどんな形であれ楽しいんだよ」と思う方が大半だとは思いますがね。
個人的な考え方
釣れることは最大の喜びの一つではありますが、釣れるまでのプロセス(過程)を予測しながら釣りをするともう一段階上の釣りができると考えます。
いつ頃釣れるのかの予測が外れても最終的に釣ることができて結果オーライで終わることも多い釣りですが、まさに自分の理想の展開通りのタイミングとポイントで狙い通りに仕留められる時の釣りはまた格別です!
フィールドテスターの方が上手なのは間違いない事実ですし、彼らが紹介される釣り方や仕掛け作りを学ぶのは最良の方法だと考えます。
きっと努力や技術が認められたからこそメーカー側の目に止まり、名をはせたのだと思います。
深い考えの下で養われたものを見ても、たかだか釣り位でと思い気楽で考えないならば、今も昔もただの釣り好きで終わるだけではないのでしょうか。
どんな状況下でもがんばって釣れるように、多くの引き出しが持てるようになるといいですね。
きっと釣れる人にはそれなりの技術と見えない努力があり、好きな釣りに対して情熱を注いだからこそ上手になれたのではないでしょうか。
たかが釣りされど釣り、幼い頃から励んでいたとしても何かきっかけがなければ本格的にやってみようとは考えないのが常でしょうか。
一度真剣に釣りに向かってみると何かがかわるかもしれませんよ。