カレイポイントその4(人形岩)
ここで紹介するのは三豊市詫間町新浜地区です。
詫間町新浜
地元でも知る人ぞ知る穴場となっており、新浜地区でも少し奥にあたる場所です。
海岸沿いの岩場を歩き少し入り江になった所に「人形岩」と呼ぶ大岩があり、そこがこのポイントの釣り座となっています。
僕自身が通うポイントでは一発本命の場所となっています!
人形岩の釣り場
南側からの海岸沿いを歩き岩場を回った直ぐ先に人形岩なる大きな岩があります。
隣には釣りやすそうな小さな砂浜もありますが、満潮時には水没しますので竿出しはしません。
よって、少々?釣りづらいのですが、人形岩の上から釣りになります。
高さは5mほどの大きな岩であり、以前は人形の頭部となる1mほどの大きな首があったのですが、いつしかの台風の影響で砕け落ちたのかなくなってしまいました。
以前の姿を思い出せば、人形と言うよりは大仏に似た岩場でした。
岩場の上で竿を構えるには少々工夫が必要で、短竿の4.05m使用時でも安定感が悪く大きなアタリが出ると三脚ごと滑り落ちる可能性もあるので注意が必要です。
また、アクセスするには干潮時の前後数時間のみで満潮時に往来は難しくなっています。
以前は山越えのルートがあったとも師匠から伺いましたが、今や獣道であって移動は困難だと思われます。
引き7分から干潮を挟み満ち3分頃(潮回りにもよる)まで、岩場伝いをよじ登れば通えなくはないかもしれませんが、重い荷物を背負い危険を冒してまで行くのならそれなりの体力も必要です。
通うならば最大限に潮位が下がる大潮からその前後の中潮までの干潮時が無難だと思います。
また、干潮で通えば8時間位は帰れなくなるので、それなりの餌の量(餌代)も必要なので覚えておいてくださいね。
狙うポイント
釣れるポイントは日によって違いがあり、ここも遠投がやや有利になります。
沖3色前後(90~60m)付近にカケアガリがありその周辺を狙うのですが、左右に投げ分けるには広角を攻める必要があります。
広範囲を攻めるので待ちのカレイ釣り徹するスタイルなら、少し厳しい釣り場だと思ってください。
餌取りのヒトデやフグも多く、早い段階で誘いをかけて底を引くような釣り方を意識すると良いと思います。
潮の流れは比較的に良く、満ち潮が良く動けば若干右(東)方向へ流れる印象です。
沖側は右へ流れやすいのですが、入り江状の地形柄か少々引かれ潮も強く潮が同じ付近を回る(手前の潮が反対に流れる)ことがあります。
浮遊物が何度も同じところを行っては戻ることから、何らかの餌の溜りやすい地形になっているとも考えられます。
20年ほど通っていますが、以前は2色以内の近場に藻場が全面に広がり低潮位では根掛かりも多く取り込み困難でしたが、ここ数年の猛暑によって藻場が大きく減少しています。
釣りやすくなった分だけ、カレイの寄り付く数も大きく減ったとも言えます。
それでも35㎝級のカレイの確率は群を抜いており、この辺りでは40㎝級を狙うには一級のポイントだと思います!
今思えば藻場の大きさに伴い餌取りの猛攻も凄く、多くの根掛かりに錘のロストや餌の消費も多く半日で釣り仕舞いなった経緯を思い出します。
それでも潮位高で帰れず、沖を通う船に乗った方々に可哀そうな目で見られたことがあります(笑)
少なからず覚悟を持って通うポイントだと頭に入れておいてくださいね。
こんな経験から10月の海水温の高いシーズン初期から通うのは避け、ある程度近場でのカレイが下火なる11月半ば以降の低水温時期(18℃以下)から通うことが多くなっています。
それでも藻場の減少で多少通いやすくなっていますが。
攻めるポイントが広く何処から攻めて良いのか分かりにくいので、比較的に釣れやすい方向が正面からやや右(東)方向にあると言っておきます。
カレイのことですから、溜りやすい場所は存在しますが常にその場所にいるとは思わないのが懸命です。
過去の実績場(釣れた場所や方向)に拘り過ぎて、その周辺ばかりを攻めたあげく時間を無駄にする傾向が初心者にはありがちです。
どんなにポイントに詳しくても、「カレイはこのポイントのここで釣れる」なんて思っていては絶対に釣果は伸びません!
刻々と変化する潮位や潮の流れでカレイの居る場所は移動していると考え、柔軟に攻める場所を変えていくの「真のカレイ釣り師」への近道だと僕は考えます。
カレイ釣れる時間帯は過去の実績からどの時間にも釣れる可能性はありますが、満ち5分から満潮にかけての潮位高の時間帯に集中するほうが良いでしょう。
ポイントは先程も言ったように3色付近のカケアガリがメインですが、それ以降の4~5色でも釣れることはあり、手前2色付近で釣れたこともあります。
潮位が上がるほどに釣れるポイントも近くなる傾向があると言っておきます。
また、春の戻りガレイを5月に釣ったこともあり、秋の乗っ込み期ともに狙えるポイントでもあります。
35㎝級まではどの時間帯にも反応しているようですが、38~40㎝級は引き潮時のある程度期待の薄い時間帯にヒットしています。
今日はもう終わったかな?と思う時間帯に思わぬ大型に出会うことをしばしば経験しています。
推測ですが、小型は潮位が下がって沖へ移動するのに対して、大型ほど食欲もあり貪欲に餌を探して以外に射程圏内に残るとも考えられます。
諦めた頃に起死回生の一発があるのが、まさにこれこそがカレイ釣りだと思い知らされます・・・本当に不思議です。
山の北側に位置していて日中はほとんど日があたりません。
北西風が吹くと遮る物がないので寒く釣り辛い場所で、防寒対策は必須事項です。
とにかくボウズも多いですが、当たれば良型の可能性が高いポイントです。
総合評価と期待度
狙える数 0~3枚 多くてもカレイ5枚位まで
ボウズの可能性は高い…
狙えるサイズ 30弱~40㎝までを記録(とくに35㎝前後が多い)
小型は少ない
狙える時期 11月中旬から12月上旬
海水温18℃~15℃付近まで
狙いの潮回り 大潮前後
正午頃に満潮を迎える潮回り
狙いの天候 穏やかな凪の日が攻めやすい
5月頃の戻りガレイ狙いもよい
釣りやすさ ☆ 難易度は高い
遠投性 ☆☆☆☆ 遠投の必要もあり
狙いの時間帯
干潮時 ☆
満ち潮全般 ☆☆☆☆
満潮時 ☆☆☆
引き潮全般 ☆
(注意点)
岩の上では一人しか竿出しできず、とても滑りやすく滑落の恐れあり。
時折り大きなクロダイが釣れるので玉網は必要です。
主である大型のカンダイ(コブダイ80cm以上?)が居て道具が吹っ飛ぶことも・・・。
不安定な釣り座なのでドラグフリー釣法は必須です!
すぐ裏の南側が山になり日当たりが悪く、この時期としては寒いので防寒対策が必要です。