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・カレイの釣り方 (3)


 


 

 今回はカレイ釣りの餌について考えたいと思います。

カレイ釣りの餌とは

 

カレイの餌と言えば、イワイソメ(本虫)アオイソメが主流だと思います。

果たしてどちらが釣れるのでしょうか?

 

もう15年ほど前の話ですが、一度実験をしたことがありました!

上針と下針のどちらか一方をイワイソメで、残った方にアオイソメをランダム(決めず)に付けて釣りをしてみたのです!

 

その日は潮回りが小さく午前中は釣れず、午後の14時過ぎに干潮をむかえて満ち潮に変わった所で4枚ほど立て続けに釣れました。

4枚釣ったいずれのマコガレイもイワイソメ餌に食いついていて、この時から自分にはイワイソメ>アオイソメの図式が完全に出来てしまいました!

※実験日は10月中旬のやや高水温時で、極めてではありますが硬い餌を好む時期であったことは付け加えておきます。

 

ただ、使用したイワイソメ(赤い物)とアオイソメはいずれも輸入物?であり日本国内の自然界には存在しないと思われ、まず捕食していることはおそらくありません!?

地虫と呼ばれる国産イワイソメやイシゴカイだったら結果は違っていたのかもしれません!?

 


カレイの捕食する餌から

 

僕がカレイ釣りによく通っていた場所に香川県丸亀市蓬莱町の北岩壁があり、比較的に良型から大型(35㎝以上)が出やすくこの場所で釣った良型マコガレイを料理する時に、胃袋の中を見たことがありました。

どういう訳か釣った何匹かの胃袋から、この辺りで取れるイワイソメ(灰色っぽく太い地虫)が数匹入っていたのです!

いずれも頭側から4~5㎝位で切れており、何より自然界の中でイワイソメを捕食していることにとても驚かされました!

イワイソメを掘ったことある方なら分かると思いますが、この虫餌は石の多い泥の中や大きな石と石の隙間などに泥が溜った所などに存在しています。

 

釣ったカレイからの推測

 

ここで想像できることは、良型のマコガレイは大きな石の多い砂泥底でイワイソメを捕食していて、頭から出て来る所を待ち伏せしている、または探していることが伺えます。

いずれも頭側から4~5㎝位で切れているので、泥などから出てきた瞬間を狙っているのではないかと推測しています!?

あくまで推測ですから真実などは分かりかねますが。

 

しかし、詫間町香田地区の滑走路跡などでは滑走路際に捨て石が無数にあり、干潮時にはそこからイワイソメが掘れることからも、狙い目のポイントであって釣れやすいと言うことは明らかです!

また、満潮時に捨て石のすぐ近くの足元で釣れているので、イワイソメをメインに餌を探しているのではないかと考えます!

 

イワイソメの有効な使用法

 

僕自身はイワイソメを使用する時には、頭を切り落として使ったりはいたしません。

頭付きの胴の硬い部分に良型のマコガレイが食いつくことがとても多いし、先程言ったように頭側を食べている確証を見ているからです。

イワイソメは値段が高く極力無駄にもしたくないからです。

 

他の地域のことは分かりかねますが、香川県のこの地域においては50gが1000円の相場で売買されています。

要するに1㎏あたり20000円なので、まさに高級サーロインなみなのです(高い~)

餌が硬いがゆえに遠投するにはとても有利ですし、自分のデータでは雨天時などの水潮で濁りが多い時や真水が混じるような時においては、臭いの強いイワイソメの方に圧倒的な軍配が上がっています

 


アオイソメでも十分に有効

 

アオイソメであっても小まめに誘いを掛けることで動きや音などでアピールできれば、イワイソメに匹敵する釣果を上げることもできると思っています!

たった一度の実験で変な思い込みが出来てしまい、アオイソメは使えないと決めてしまっていたために、無駄なお金を使い過ぎたと今では後悔もしております。

 

釣り方を知っていればどんな餌でも

 

くれぐれも偏見はいけません、食い気のあるタイミングであればどちらの餌であっても目に付けば食いつくはずです!

「小まめに誘いをかけて釣るならばアオイソメで十分である」と思いますし、「投げ込んで待ちに徹するならばイワイソメの方が良い」と考えます!

 

あくまで個人的な見解であり、好みで餌を選ぶべきだと思います。

両方使ってさらに効果を上げるのも良いですし、違う餌で釣果をあげている方もおられるのも事実なのですから!