X
錘の遊動部にサルカンを入れない工夫です[/caption] [caption id="attachment_753" align="aligncenter" width="2048"]
遊動部からサルカンの排除

・シロギスの置き竿釣り


 


 

 今回はシロギス狙いの置き竿釣りです!

シロギスの置き竿釣り

 

ポイントなどは前回説明しましたので、率直に釣り方について説明させて頂きます。

シロギスの置き竿釣りは、日中の釣り夜釣りの2通りあります!

より大型を求めるならば夜釣りに分があると思われます!

 


夜釣りによる大型狙い

 

基本的に夜釣りは大型シロギスの産卵時期の回遊を狙うもので、時期的には6~8月頃がほとんどです!

シロギスの生態的には、この時期に50回以上産卵するようで、同個体がほぼ2日に一度の割合で回遊して来ていると推測できます!

また産卵時刻は20~22時頃とものの本には書かれています。

 

よってこの時間帯に回遊ルートで待つのが得策と自分は考えます!

ただ、餌を求めて回遊する個体もいるため一概にこの時刻だけに釣れるものでもありません。

あくまで狙いを絞る時間の目安と考えるのが良いと思います。

 

夜釣りによる難しさ

 

僕が竿を出す香川県西部の三豊市詫間町の荘内半島では、砂地でも砂泥底が多く、夜釣りにおいてはアナゴがとても多いのがネックとなっています!

この時期に夜釣りをすれば、ほぼ間違いなくアナゴの猛攻をうける事になります(笑)

 

この地域では「キスの夜釣りはアナゴ退治から」と言われるほどで一晩に30匹以上釣れる事もあるほどです!

どんな餌にも食いつき仕掛けはぐちゃぐちゃになりますし、針もほとんど飲み込むためとても厄介な外道でしょう!

 

また、ウミケムシや大型フグも多くこれらは余分3兄弟と呼ばれて敬遠されていますね。

アナゴは食べても美味しいため喜ばれる方もいらっしゃいますが・・・時間とともにうんざりさせられることも多々あります・・・。

 

夜釣りのタイミング

 

僕が夜釣りをする場合は夕マズメも狙いたいので、明るい時刻からポイントに入りますが、基本的には夜明けの朝マズメまでは釣りをする事が多いものです!

釣れる時刻は半夜頃までが比較的に釣れやすく、夜明け直前の東の空が少し明るくなりかかった時に良型の回遊が来て連発も多いものです。

 

あとは潮の動きによるものが大半で深夜であっても釣れます。

この地域は瀬戸内海でもとくに潮位差の大きい海域ですので、干満差による潮の動きが食いに大きく影響するのが特徴です。

 

置き竿釣りのシーズン

 

日中の置き竿釣りはクサフグが多く釣りづらいため、乗っ込み期の走りの時期の水温の少し低い時期の5~6月頃がよく、また落ちの頃の10~11月などはとくに高活性で適していると言えるでしょう。

 

晩秋の落ちギスシーズンは短期ではありますが、ひじょうに食いが立つ頃で何処かで爆釣が起こる事も多く期待感が高まります!

ある意味、シロギス釣りには落ちがあるから面白いのです。

 

ただし、カレイの乗っ込み期シーズンと重なり、ポイントにもズレがあるために同時に狙えないのがとても残念です。


 

大型キス狙いの対策

 

さて、大型キスを釣るにあたり一番問題なのはやはり針掛かりの悪さだと思います!?

大きなアタリほど掛からないのがシロギス釣りの難しさで、これの対策に尽きると僕は考えます!

如何に違和感なく餌を食わせるかが全てで、確実に食わす方法を考えてきました。

 

道糸は極力伸びのあるナイロンラインが間違いないですが、PEラインでも工夫次第ではカバー出来ると思いますし、面白みを優先するためPEラインの使用も多々あります。

 

具体的な釣り方

 

狙い方は
  • まず第一に流れが速くない限り極力道糸を張り過ぎないこと
  • 少しでも食い込みに違和感を与えないように伸びのあるナイロン力糸を使用すること
  • ドラグをフリーにして餌を抵抗なく口に入れさせて糸を送れること
  • 餌は大きく付けず確実に口に入れさせること
  • 仕掛けを長くしてたるみを出来やすくすること
  • 出来るかぎり軟調の竿でショックを吸収してやること
  • 遊動仕掛けを工夫して抵抗なく糸を送りこめること

   などが対策で必須事項だと思っています。

 

水深が浅いほど魚に掛かる水圧が低いため、餌に対する突進力が強く速いため針が掛かりにくいのは間違いありません!

水深10m以上の深場では小さなアタリでも比較的簡単に針掛かりしていることが多いものです。

 

リールのドラグ機構の摩擦材を減らしたり、クリック音を出すバネを調整して抵抗を減らすなど工夫するのも効果が出ます!

また、仕掛けの遊動部の抵抗を減らすため錘のアイ(輪っか)を抜ける仕掛けのサルカンを遊動部から外すのも効果があります!

錘の遊動部にサルカンを入れない工夫です
遊動部からサルカンの排除

 

遊動部からサルカンを排除することで、8の字結びをした結び目だけが残り、錘のアイの部分からより少ない抵抗で仕掛けが引き出されるように工夫します!

こうすることで沖側から手前に向かって仕掛けを引っ張てもショックも少なく糸を送れると思います!?

如何でしょうか?工夫すれば釣り方には無限の可能性を感じます。

 

ただし、錘が飛行中に力糸にネジレがたまって力糸がヨレやすいのが難点ですかね!?

何か他にも良い対策はないものかと色々と思案もしていますが・・・なかなかね~。

※シモリ玉は強度の十分な物を使用して下さい。
割れたりするとケガの原因にもなりかねません、くれぐれも自己判断でお願いします。
また、ドラグは確実に絞めたことを確認してからキャストしましょう。
 

 

以上の対策なりを施せたなら大型キスを釣ることも可能かもしれません。

ただし、どんなに対策を施せたとしても確実に仕留められるものでもありません、くれぐれもご理解いただけるようお願いいたします。