ここでは重要な要素である風向きについての説明をしていきます。
風向きを予測する
投げ釣りは糸を通して竿でアタリを取ることがほとんどのため、風がそれらを伝える妨げになること理解していただけると思います。
一部の荒れた時によく釣れる魚を除いては、無風状態であるのにこしたことはありません!
ここではそれらに関する風向きなどについて知っていることを書きだしてみます。
風の吹く理由
悪天候は釣りをする上でとても気に掛かるものですよね。
天気とは言っても雨ならまだしも、風の影響は非常に投げ釣りをするためには気になるものです。
基本的には高気圧の圏内ならば晴れていて、低気圧が近づけば天気が崩れてやがて雨が降りだすことは予想ができます。
しかし、風に至っては晴れていても強風が吹いたりすることも多いものです。
一般的に低気圧や台風などが近づけば、それらが風を吹かしていると思われがちですが、実際には低気圧の中心に向かって風として吸い込んでいます!
これは気圧差の違いによるものの影響です。
難しい話はさておき、気圧の高い方から低い方へ風が流れるということです。
理論上で高気圧の外側から低気圧の中心へ向かって風が吹きます!
雨の前後で風向きが変わる
天気の崩れはたいていの場合は西側から崩れていきますよね。
※一部台風などでは西へ逆行する場面も見られます
天候を悪化させる低気圧が西から近づくと、西側に低気圧があるために東から西へ向かって風が吹きやすくなります。
このことから東風が吹き出したら天気が悪くなると大方の予想ができるのです!
反対に天気が回復する場合には、低気圧が抜けて東へ移動するために西から東へ風が吹きやすくなります。
よって雨後は西風が吹きやすく、西風が吹き出せば徐々に晴れて天気が回復してくるということです!
また、冬場の寒波の影響などで気温が下がると、等圧線が込んでとくに風が強くなります。
冬場などは天気が崩れた後は、西高東低と呼ばれる気圧配置になりやすく寒いために北西風がとても強く吹きます。
覚えておくことは東風が吹いてきたら天気が悪くなって雨が降りやすく、雨後に天気が回復してくれば西風が吹きやすいということです!
冬場ほどこの傾向が強いのですが、夏場では絶対的でもないのでご理解を願います。
仮に雨後に西風が吹かないならば、低気圧と高気圧の勢力が弱く気圧差が小さかったか、続けて直ぐにまた天気が悪くなることも考えられます。
天気から風を読む
上記で説明したことを踏まえれば、釣りをするために風向きを予測することで前もって風裏のポイントに出掛けることも可能になるわけです!
僕自身もずいぶんと以前は、風向きを気にすることなく釣りに出掛けていましたが、年配の釣り師の方に教わってからはポイント選びを考えるようになりました!
知っている方も多いと思われますが、覚えておいて損はないはずです。
かつての僕などは、クロダイやスズキ釣りなどではあえて風の吹く日を選んで釣行することもあったりしました・・・。
今ではそんな元気も少なくなり、近年では家でじっとしていますが(笑)
強い風から知り得るものもある
最後に風は釣りに優位に働きにくいのは確かですが、強風が波や濁りをもたらすことによって少なからず知り得る情報もあることを付け加えておきます!
例えば、強い横風が吹いている場合などでは、潮の流れと風向きが反対であれば互いにぶつかり潮の流れにそって強い波が起こります。
逆に潮の流れと風向きが同じであれば、風が吹いているのにも関わらず潮の流れにそって波が起きにくくなります。
これらによっては潮の流れを確認でき、まだ回遊のチャンスを期待できたりします。
また、部分的に常に大きな波が起こるようならば、そこには大きな障害物がありシモリなどの有無が確認できたり、部分的に波が起きにくいなら凹みや窪みが存在していると予測できます!
特にこういったポイントは潮の流れを遮り、流れてくる物が溜まりやすいため多くの魚が居つきやすいと言えるでしょう。
強風で強い泥濁りができれば、普段の潮目だけでは確認できないような潮の流れまでもが確認しやすくなったり、濁りの流れ方が時間の経過を伴っても変化が起きないならば、カケアガリなどの強い地形にそって常に流れる潮の存在を知ることもできるでしょう。
予期せぬ大風で釣れなくとも、今後に生かせる情報が手に入れるチャンスがあるとも言えるかもしれませんね。
けっして気楽に釣れることだけを望んでいたのでは上達はないと思い、常に起こる状況の変化から優位な情報を探し出すことも釣りをする上で大切なことなのではないのでしょうか。