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投げ竿は405か425か?


 


 

投げ竿のサイズから

 

 ここでは投げ竿の長さについて考えます!

 

以前に釣りをしていた時の話ですが、僕の使用していた釣り竿(スピンパワー振出405BX-T)を見て「細いな」と呟いた方がいた。

んん・・・いったいどういう意味だろうか?

 

僕はその時に心の中で思ったのだ、どこかで振り出し竿の405という短いサイズの竿が劣って見えているのだろうかと!?

明らかに上から物を見たような言い方だった!

 

ほう、カタログのスペックでは405と425では元径は0.2mmしか違わないのに見ただけで違いが分かるものなのか!?

彼はきっと違いの分かる男だらろうな。

あたかも見下されたと思ったのだ(怒)

 


僕は小柄であるので、無理してまで長い竿を使用したくない、ただそれだけの思いで405というサイズを選択している!

 

非力でありながらも、中には長い方が優位であると講釈をたれる連中もいるくらいだ。

魚の取り込み時の取り回しは絶対に425が良いと言われることが圧倒的に多い。

確かにその優位性も一理ある。

 

だが、僕はどちらの竿も一長一短だと思うのだ!

 

竿が長ければ千切れやすい虫餌も長い垂らしで遠心力を使って遠投しやすいし、着地投法では投げれないような虫餌使用時に傾斜のきつい砂浜でのキャスティングには使用上の利便性を感じることもある。

長く曲がりが良い分、魚の食いも込みも良いのかもしれない。

掛けた魚を遊動する面でも操作範囲が広がることもある!

 

しかし、長いとブレの収まりの悪さや、後方が限られた場所でのキャスティングは不便だとも言えるだろう。

感度の面でも短い方がダイレクトに伝わり、軽い分だけ操作が楽なのも良いと感じる位だ!

長時間使用の持ち重りによる疲労感などをトータル的に考えても、自分が405の竿を使用していることが425の竿推薦使用者が思うように劣っているとは思わない!

 

剛性面では同モデルだと明らかに405という少し短い竿の方が強いと思うからである!

竿の長さに20㎝の違いがありながらも、ガイド取り付け位置などは極端に変わらない!

言い方を変えれば405の竿の方が、425の竿に比べて割合的に根元寄りにガイドが配置され、リールシートの位置も中央寄りなる分だけ竿に張りが出て硬くなる!

 

一度でも並継ぎ竿のガイド位置変更を行ったり、製作したことがあれば分かってもらえることであろう。

このことにより、短い405の竿の方が硬い竿になると言える。

 

また、曲がりに関しても長さが20㎝も短いのに、太さ上0.2mmほどしか違わない。

太さがほぼ同じならば、当然短い方が硬くなる!

 


極端な例え話だが、割り箸が一本あるとする。

その一本の割り箸の両端を持って曲げて折る力と、その曲げて折り短くなった割り箸をもう一度同じように曲げて折ってみてほしい!

太さは同じだが果たして2度とも同じ力で曲げて折れるだろうか

 

おそらく短くなった物を更に曲げる為にはより増大な力が必要になり、より硬く感じられる筈である。

そう、短い竿を曲げる為にはそれだけ余分な力も必要で、より強い力と曲げる技術などが必要だということだ!

 

425の竿の方が長さの分重いので、そちらを使っている人の方が力もあり遠投力に優れているように感じている人も多いことだろう。

しかし、同モデルの竿ならば、短い竿の方が硬く強いので曲げる力を必要とするためこちらを使う強者もいる位だ!

※一部の竿では固くならないように調整しているかもしれませんが。

 

スピンパワーのような並継ぎ竿のAX以上の硬調竿の405と425の投げ比べをしたことがあればその違いは歴然である!

425の竿がはるかに柔らかくて曲げやすく、圧倒的に曲がった分だけ遅れて反発する感触を感じることができるからだ。

要するに竿の剛性に於いては同モデルだと405の方が1ランク硬い竿に近い物を使っていると思ってほしい!

 

どちらが飛ぶかと聞かれれば、キャスティングの技術力で遠心力などを上手く活用できるならば、やや非力でも若干長い425の竿の方が曲げやすくて飛ぶのかもしれない!?

ただ、逆に腕力があって剛竿を曲げる力と加速力があれば、振り抜きやすい短い竿でも同様に飛ばすことが可能だと思うのだ。

 

実釣で使用する振出し竿が主な話なので、MAX100%でフルキャストするわけではないが。

※振出し竿を全力で振るのはガイド的にもトラブルが多く、元ガイドへの絡みによるものでラインの消耗も激しいので、無理せずに遠投するのが正しい。

 

一部の振出し竿では405サイズしかないものもあり、そういった竿は強靭さを重視した大物釣り対応モデルになっていたりもする!

振出し竿でありながら並継ぎ同様に3本の竿片で構成されており、仕舞い寸法がやや長くて、大きめのロッドケースが必要ではあるが・・・。

 

405派の方々で、もし「405なんて」という発言を他の誰かにされたとしても劣等感を感じて悲観的にならなくてよいだろう。

僕は自信を持っての405派だ!

 

僕もかつては425の振出し竿を使用しており、ブレ等でガイドへのライン絡みトラブルが多かったが、405の竿を使用してからはトラブルも減ったようにも思うのだ。

体格的に小柄で無理して扱うのも嫌だし、自分に合った物を選びたかったから405の竿の選択である!

 

どちらを選ぶにしても結局は好みの問題だろう。

わずかな値段程度で他人の竿を否定してはならない、絶対に!

425の竿が質量の分だけ若干値段が上がるので、持っていることに優越感を感じているのだろうか。

 

竿の本質を分かっている人からみれば、優劣つけ難いものでもある。

425の竿が絶対に素晴らしい物だと言っているのなら、分かっていないだけだけだろう。

 

僕が425の竿を否定する者ではなく、405の竿をかつて見下した者に言っておきたかった、ただそれだけである!

くれぐれも誤解のない解釈を求めます。