10月31日のカレイ釣行
こんにちは。
今回は2週間ぶりのカレイ釣行になります。
前回ウミケムシの猛攻から返り討ちにあい、鉄パイプの滑走路のポイントは取りやめる事にしました。
確実にポイントがカレイの寄り場として機能せず、期待感は全くないと思ったからです。
カレイのポイントでもケムシが釣れることもありますが、過去にケムシが釣れたシーズンにはカレイが少なかったことがあったからです。
さて、本日は三豊市詫間町の香田地区の一番東側にある通称「正門の角」のポイントです!
ここもカレイシーズンの中盤までは僕が良く通うお馴染みのポイントの一つです。
去年はここでルアーマンやら船釣り師たちの邪魔だてにあいカレイは釣れず、早々に諦め2019年の竿仕舞いとなったところですが…。
香田地区においてはここより期待できるポイントは他にないため、ここにかけてみることにしました!
開幕が一潮回り遅く釣れ始めるポイントですが、海水温的にベストな時期に入っていますので。
もう誰もが狙わないこの地域カレイですから、急ぎ場所取りをする必要もないと思い5時半頃に香田へ到着しました。
今朝は少々東風が吹き寒かったですね。
夜が明け切った所で準備を始め6:40に釣りを開始しました!
ここは色々な魚が釣れる屈指のポイントでしたが、近年その鳴りを潜めています。
多くの投げ釣り対象魚となるものの回遊ルートになっていたためと考えられます。
香田地区ではもっとも浅い場所にあたるため遠投有利のポイントです。
朝方のマヅメ時は全く竿は揺れず、ここ瀬戸内海の地域では時間的時合いよりも潮の動きの影響の方が大きいと感じさせられますね。
1時間半ほど全く餌取りもいない状況でした・・・。
餌の残りの量を調整したいので期待の薄い時間帯にガンガン餌を消費する釣り方はしていません。
そういえば先日餌が少ないと感じたので、昨日の餌を調達時に餌代が高くなっていないか釣具屋に確認してみました。
釣具屋が余りにも餌の量を微調整することから、やはり値上げしていたようですね。
ますます投げ師達の懐事情に厳しい時代になりましたね。
エコロジーが問われる今、カレイ釣りをすればするほどに大赤字の釣りです。
関東から以北の地域のように2桁釣果が望めるならば話は別ですが、温暖化が進むここ瀬戸内海ではカレイの姿を見ることも困難になってきています。
それなりの釣果があればローカルな釣り番組でカレイ釣りを取り上げるはずでしょうが、近年はカレイ釣りをしている所を見ることは極めて稀です…。
僕個人の見解ですが、カレイ釣りに半日通えばイワイソメやアオイソメが普通に見積もって2000~3000円位は現状で必要と考えます。
この地域の店屋で売られている乗っ込み期のカレイの値段は100gあたり200円付近となっております。(マコガレイのみの話です)
32~33㎝位のマコガレイが凡そ500g位で約1000円の価値になります。
よってそのサイズを2~3枚確実に釣ったとして、なんとか餌代を取り戻した換算になります。
ちなみに、マコガレイのサイズで
30㎝は400g前後で800円ほど、
35㎝は650g前後で1300円ほど、
40㎝が約1000g(1kg)で2000円ほどで
シーズン初期は若干それより高めで推移しています。
(40㎝以上の大型はまず店屋に出回りません)
これを踏まえた上で釣りをすると餌代以上に釣れるカレイ釣りが、過去にどの位あるでしょうか?
それ知った上で考えただけでも怖いでしょう。
そういう事情を知ってもらいたくて、あえてこの場で書いています!
せめて餌代を回収できる釣果があれば新鮮な魚が食べらる特権はありますが、釣れ難いカレイ釣行に出掛ければ出掛ける程に出費が嵩むことになります。
こんな地域でも30~40年前の古き良き時代を知る年金組の方たちが以前話されていたのは、サイズはそう大きくはないが2桁釣果はザラにあって餌代も安かったという話です。
早朝3時頃の暗い頃から多くの投げ師が場所を陣取っていたのが懐かく、夜明けに来れば人がいっぱいでポイントに入れないこともあったと聞かされたことがあります。
釣果が2~3枚なんて日には「エサを持ってくるの忘れたのかい?」と冗談を言い笑われたと聞きます。
そう考えれば、引き釣りによる良型キス狙いにおいては時期的に餌代を大きく上回る釣果は数多くあります!
500円のゴカイ餌で半日遊べて20㎝弱のサイズから良型に近いサイズを20~30匹も釣れば餌代の何倍以上もの釣りができます!
(20㎝前後のサイズが1匹100円位?で売られているので)
例え10数万円の高いキススペシャルを買って釣ったとしても、長く使い続ければおそらく餌代も道具代も取り戻せるのではないでしょうか。
また、掘ったテジロ餌でのクロダイ釣りや、数百円程度のゴカイ餌でたくさん釣れるカサゴ(ガシラ、ホゴ)釣りなんかはとにかくパフォーマンスが良いと感じますね。
そんな訳で近年は少ない資金で大きなリターンが得られないと釣りは面白みがないと考え始めています。
別にたくさん餌代を使って釣ることがいけないと言っている訳ではありません。
釣れなくても楽しいと思えるならそれでも良いのですが、投げ釣りをする人が激減している現状を考えれば多くの方が僕と同じように考えているのだと思います。
僕もここまで言った以上、もしも今シーズン最低でも5枚以上のカレイの釣果がなければ今季限りをもってカレイ釣りは卒業しようと思います!
それなりの覚悟を持って釣らなければ続けられませんし、このブログもまた多少なりにビジネスの一環でもある以上結果が残せなければ引き際なのではないでしょうか。
話がそれましたが、やがて8時を過ぎ潮も徐々に上げて来ました。
前回以上に水温は大きく下がり、本来ならば時期的には数が一番釣れやすい時期に突入している筈なのですが・・・!?
今日は潮も澄んでおり潮も大きく正にカレイ釣りに相応しい釣り日和です。
若干の波気もあって尚よい感じです。
8時を過ぎ堤防前の敷石付近に水が掛かり始め気合いが入ります!
今日こそは釣りたいその一心です。
投げるポイントは正面に見える志々島中央方向からやや東に見える高谷のゴマジリ方向にかけてを集中的に攻めていきます。
潮位が高くなるにつれて、更に新浜の戸野埼から須田港にかけてのより東側の浅い方向を攻めていくのがセオリーです。
狙う距離は4~3色で2色目の糸を巻き込んだら回収と決めています。
狙えるならば5色付近まででも良いのですが、ちぎれやすいアオイソメ餌とPE2号ラインに振出し竿の組み合わせでは難しいですね。
ここでの傾向から水深が浅いので2色以内の近場で釣れたことがありません。
(不思議と鉄パイプの滑走路のポイントとは環境が逆になります)
ちょうど投げる方向が今日の東風と全くの逆方向で4色飛びかねていますが。
少し厳しいかもしれませんね。
皆さんは風をどのように考えて釣りをされているでしょうか?
アタリを捉えにくく釣りづらい厄介な存在と考えるかもしれません。
しかし潮の動きの悪さを補い、時としては活性を上げる効果があると僕は思っています。
また、潮の流れなどの動きを知るうえで貴重な情報にもなり得ます。
例えば潮の流れに風が当たり、互いの向きが逆になると当然ぶつかりあって波気が起こります。
互いの向きが同じだと同調して風があるのにあまり波立たないことにもなったりします!
それらから潮の流れの有無を知ることで、釣れる時間帯を把握するための貴重な情報源として見流せないものになるのです。
綺麗な潮目が沖に出来ると、沖の本流は流れているのに手前はまだ流れが弱いとか、潮目が近いと岸近くまで流れが起こっていたりします。
斜めに伸びる潮目が出来れば、沖の本流と手前の潮の流れが逆で引かれ潮が起こっているなどと推測が出来ます!
波が起こって泡溜りが起こると潮目に沿って流れやすくなりますし、ゴミなどの浮遊物もまた潮目に集まりやすくなります。
ついでに付け加えますが、雨もまたとても厄介な存在ですが凪の日(無風の日)には光の反射を抑え複雑な潮目までもがはっきりと伺えることがあります。
偏光グラスなんかを付けると乱反射が抑えられてより海の情報を把握しやすくなりますよね。
僕は物心ついた頃から海を見てきたのでそう言ったところばかりに目が向くのも確かです。(今日は貴重な話を交えていますよ)
やや波気が出てきましたね、個人的に凪よりは少し波気立っている方が好きです。
少し荒れた天候時には大型が寄りやすく思わぬサイズに出くわすことがあります。
潮の動きが対して変に妨げられることによって、仕掛けの餌が複雑に動きやすいのかもしれませんね!?
8:45ゴマジリ方向に向けて投げた竿に賑やかなアタリが出ました!
いつもの如く23㎝位の小ダイでした。
潮はいい感じで動き出したので餌を全て付け替えアタリを待ちます。
9時前に回収しようとした竿に尺サイズのエソが喰いついてきました!
見るからにいやしい魚ですね、個人的に好きではありません。
とにかく小骨が多すぎて食べ難く、面倒で無ければ骨切りにしてつみれ汁にするのが良いでしょう。
エソが投げ釣り対象魚というのがどうも解せませんけれども。
11時を過ぎ満潮前に仕掛けがシモリにひっ掛かり上手く外れたと思いきや何かが釣れてます?
大きなキスかと期待するも、残念ながら今度も尺エソ・・・。
フィッシュイーターと呼ばれる獰猛なエソも青物の多い年には、狙われていなくなるのか釣れ難い印象を受けていたのですが、今年は青物がいなくて釣れて来てますね。
おかげで鬱陶しい青物狙いのルアーマンも去年に比べて少なくて快適です。
誰かの言った笑い話の影響で、何故だか「イソ」と聞くと「エソ」に聞こえてしまいます。
たまに知り合った方が釣りをされる聞くと思わず「何釣りをされますか?」と尋ねてしまいます。
「イソ釣り」ですとか「エサ釣りです」と答えを返されると、思わず「え? エソ釣りですか……そんなわけないやろう」と思わず笑ってしまいそうになります。
いつしかトーナメントISOというリールもトーナメントESOにしか聞こえなくなります。
あったら嫌だな~エソの釣りトーナメント、競いたくもないでしょうし・・・絶対に(笑)。
餌はけっこうな頻度で無くなり、餌取りも活発に増えている様子ですが本命からのシグナルはありません。
前回のような高潮もなければ、ケムシのオンパレードもなくてとても釣りやすいのですがね。
以前に比べて根掛かりもほとんどなく藻場が減少しているのは否めません。
近年は夏場の海水温が異常に高くて秋頃には藻場が枯れ果てて魚が寄り付かないのではないでしょうか!?
「見た感じの雰囲気はとってもいいんだけどなぁ・・・」
「今年はやっぱりここも不発なのかな、まいったね・・・」
カレイの使者?であるヒトデも全く釣れる気配がありませんね~。
結局、期待の時間帯もカレイを釣らずに引き潮に変わってしまいました。
餌はまだ残っているので、せいぜい釣れる頃合いとされる下げ3分までは頑張ってみることに。
12時前に師匠が様子見に来ました!
釣りを続けながら暫く話し込んでしまいました。
僕にはもう頼れる父親や男の家族もいないので、親身になって相談に乗ってくれるような話相手は師匠といとこのおじさんくらいしかいません。
たまに会うとこれが不思議と話が尽きないのです。
釣りの話から世間話まで色々とね。
人生に於いて必ず影響を与えてくれる先輩的存在は絶対に必要だと思います!
昔勤めた会社は酷くて散々だったけれども、唯一そこで師匠に出会えたことだけは良かったと思えます。
お互いにその会社は辞め違う会社に勤めましたけど、絆はきれていません。
釣りを覚えるには教えてくれる先輩の存在はとても大きくて、それなりの道具立てを見れば本気で釣りに取り組んで来たかが知り得ます!
たかが遊び半分だけでやってた釣りも徐々に本気の釣りに染まり、カレイ釣り、キス釣り、チヌ釣り、スズキ釣り多くの影響を受けて今の釣り好きに僕は至ります。
出会ってからもう四半世紀余り、お互いに釣りも進化したのではないでしょうか。
伝心伝承じゃないけれども、釣りも先輩の教えは伝わり継承されるものだと思います!
目指すべき指導者があってこそ、それは引き継がれ個々の自流に改良されてはまた受け継がれるものではないでしょうか。
同年代の同じレベルの釣り好きで集うのも良いのですが、見習うべき先輩がいた方が上達は格段に速く出来るはずです。
話し込んでいた13時過ぎ滑走路際に投げ込んだ仕掛けにアタリが出て小ダイを追加しました!
13:35頃にもしつこいアタリがあり、同ポイントで似たようなサイズを更に追加しました!
3匹釣れれば晩のおかずになるかな。
絞めて口の中の裏に引っ付いた寄生虫のタイノエを外しておきます。
ケムシも一匹釣れましたが前回のように20~30匹も釣れることはなく安定していました。
結局14時過ぎには餌は無くなり、本日もまたカレイの釣果はありませんでした釣る腕がなくて申し訳ありません。
逆に釣れない方が喜ばれている読者もいるかもしれませんが(笑)。
もう一潮周り待ってから再チャレンジしても良いかもしれません。
個人的に今日は上手く仕掛けを全域に通せて探れたと思いますし、これで釣れないのであればおそらくカレイの存在がここには居なかったと推測出来ます。
釣りはそんなに面白くなかったけれど、師匠との話は楽しくて良い時間が過ごせました。
帰り際にはおみやげにカワハギも頂きましてありがとうございます。
どうやら僕のカレイ釣り卒業の時もそう遠くはないのかもしれませんね。
今年のカレイもとにかく遠い存在になりそうですが、次回も気を取り直しまたがんばらせていただきますね。
本日もお読みいただきましてありがとうございました。
ポイントと気象条件
三豊市詫間町香田
2020年10月31日(土) 晴れ 波0.5~1m 海水温21.4℃
大潮
満潮 11:22(345㎝)、23:21(328㎝)
干潮 06:07( 49㎝)、18:37( 95㎝)
最終投稿日 2020年11月1日 16:38