カレイポイントその6(楠浜)
ここでは三豊市詫間町の楠浜を紹介していきます。
夏場は海水浴場として人気のある場所で、カレイシーズンには足繫く通うキャスターも多く見受けられます。
詫間町楠浜地区
このポイントは先に紹介させていただいた香田地区に隣接しており、主に砂地であって少々ポイントを絞り辛い傾向があります。
カレイと言えば砂地に生息する魚の代表ですが、どんな砂地にも居るとは思わないのが懸命です。
初心者にありがちですが砂地であればカレイが釣れると思ってしまいがちです。
香川県で狙えるカレイのほとんどがマコガレイですので、砂地でもやや黒っぽい砂と泥の混じった砂泥地を狙うのがセオリーです。
潮の緩い遠浅の海岸地域では白っぽい砂地が多く、シロギスは生息していてもマコガレイには不向きな砂地でもあります。
香川県下では三豊市詫間町より南西側の燧灘側に面した西讃地域では白い砂地がほとんどで、期待が持てませんので注意してくださいね。
※海は繋がっているので絶対ではありません、全てはメインとなる餌の存在で決まります
ここ楠浜も見た感じはとくに普通の砂地に見えますが、干潮時に海の中を確認していただくと黒っぽい極めて粒子の細かな砂泥底になっています!
とは言っても僕が通う釣り場であっても、お隣の香田地区に比べると数、型ともにカレイのポイントとしては明らかに劣る印象が否めません。
他のポイントが確保できない時や、少々期待の少ない潮回りで狙うことがあると思ってくださいね。
釣り座位置
僕がこの楠浜へ通う場合には、西側に位置する大岩横付近で竿出ししています。
上記の印右横に、測ったことはありませんが5mほどの大きな岩があります。
干潮時は大岩が完全に露出することが多く、その左右どちらかが釣り座になります。
大岩のすぐ西横にも少し大きな岩があるので、その中間位置がいつもの僕の釣り場所になっています。
限りなく砂地でカケアガリなども見極めにくいポイントなので、何らかの変化があるところを見つけだすことが重要になってきます!
この場合はシモリ周りか藻場などがそれらにあたります。
狙う位置の目安
やや西側(左斜め)方向のやや手前付近に小さな藻場があります。
毎年存在するわけでもありませんが、近投だとやや藻に掛かりやすい印象がありますね。
また、大岩右奥の数十mの所にも大きな沈み石があり、この付近で根掛かりも多いですがカレイが釣れる傾向があります。
とくに沈み石周りでの横付近は潮の流れの影響か、左右のどちらかの砂が抉れています。
こういった場所は魚が隠れて餌を待つには格好のポイントになり得るのではないかと推測しています。
アタリの出た瞬間に根掛かりが頻発することも多く、また夜間に大型のカサゴが釣れやすい傾向から居付いた個体も存在するのではないかと考えます。
カレイも大石などのシモリ周りを回遊することも多く、潮流を遮るために身を潜めやすい場所であるとも言えます!
地図を見れば岸から20mほどの所から色が濃くなっており、緩やかに深くなっていることが確認できますし、その付近に沈み石がいくつかあることも分かっています。
けっして水深の深い浜ではありませんが、遠浅でもなく100mほども遠投すれば水深は干潮時でも3~4mはあると思われます。
小学生時代に泳いだ経験では、沖にあった飛込台よりダイブしても足が付くような浅い所ではなかったと記憶しています。
干潮時付近でも2色ほどの至近距離で釣れたこともありますし、満潮時付近で5色ほどの遠投で釣れた経験もあり、潮位によって近くに移動してくると考えるのは軽率です!?
砂地や砂泥地はフグやヒトデやウミケムシも多く、乗っ込み初期の海水温の高い時期には餌代は高くつきやや不向きかとも思います。
とくに遠投主体に攻めるならばイワイソメ(本虫)も有利です。
5色沖(115~130m付近)でも根掛かりは多く、細糸で攻めるにはとても勇気がいります・・・。
僕自身は基本的にはPE2号ラインを主体とし、少しでも餌代を抑えるためアオイソメで勝負するのが近年の傾向です。
竿は少し柔らかめの27~30号を使えば、アオイソメ餌であってもほとんど千切れずに遠投することもできます。
満潮時は潮が上がり後方が狭くなりがちですが、その時間帯を除けば着地投法はしやすくなり、ゆっくり砂の上で錘を加速させれば5色付近の入り際まではPE2号でも餌を届けることが可能です。
多少の着地投法経験は必須事項ではありますが。
この辺りの潮流は満ち潮は緩くほとんど流れませんが、満潮を経て下げ潮に変わり1時間程経つと西へ流れる傾向があります。
大きな潮回りほど流れやすい傾向があり、比較的潮位が下がるまで沖は緩く西(左)へ流れている印象を受けます。
今までほとんど満ち潮を狙ってきましたが、意外に返しからの引き潮の流れる時間帯に釣ったことを考えると、引き潮狙いが良いのかもしれません??
ゆくゆくは検証してみたいと思っておりますが。
釣り方として考えるならば、沖から遠投で方向を絞って順次横方向へポイントずらして攻めるのが良いのですが、どうしても根掛かりが多く正面からやや右方向にかけてはラインが沈み石に引っ掛かりやすくなります。
こればかりは何処にシモリがあるとは書き記せませんが、比較的に根掛かりやすい所にカレイが寄り付きやすいと伝えておきます!
根掛かりの多い東(右)方向ではピンポイントで距離を把握して攻め、根掛かりの少ない正面手前から西(左)方向ではポイントを広く攻めるなど工夫が必要です。
方向は分かりにくいので、沖に見える粟島の鉄塔や港や山の地形などを目安にして根掛かる場所を覚えるのも少なからずコツではあると思います!
沈み石などのシモリが縦に並んでいるためにどうしても根掛かりが多くて攻め辛いと思ったなら、釣り座を移動して違う角度からポイントへアプローチするのも手段のひとつであると思います。
ウミケムシも釣れやすいのでコマメに誘いを掛ける必要がありますし、ヒトデの多い所は狙いとして間違っていないと思って良いと考えます。
繰り返し攻め時間が経過すれば、いずれ本命の回遊とともに釣れると信じることも大切です!
少なからず片潮の6時間程度は粘らないとカレイ釣りに結果は出ないと思った方が良いでしょう。
「忍耐なき者カレイに出会えず」です。
ここはヒガンフグも多くカレイらしきアタリの出方(とくに糸フケ)に期待感も高まりますが、重みの割に簡単に浮いてくるので分かり易いです。
ヒガンフグの存在があるのは砂地にシモリがある証であり、頻繁に回遊があるならばカレイへの期待が持てると思って良いと考えます。
また、小ダイも多いポイントで時折竿尻浮かすようなマダイの存在もあるようです。
マダイは三段締めに代表されるように、暴れ方が大きくラインテンションの抜けによるバラシも多いので、PEラインならば比較的に柔軟かつ粘りのある硬すぎず柔らか過ぎない30号前後の竿が取り込みやすいと思います!
変化に乏しい場所ではカレイの釣れるポイントが日によって限定されることも多く、一匹目を上手く手にした後は手返し良く同ポイントを集中的に攻めて下さい。
カレイらしきアタリを確認したならば、糸による距離と方向は絶対に確認してから巻き取って下さいね。
釣った後に大体あの辺りで釣れたでは確認がおろそかで、ピンポイントで把握する位の姿勢で望むべきです。
過去の経験では満潮を経て西側への流れが強く起きた時間帯に比較的釣れやすい時合があると思います!
潮目は常に確認し、流れが起これば集中的攻めるのがカレイに出会う近道ではないかと思っています。
過去には大石奥で40㎝オーバーが釣れた話も何度か聞いていますので型物が居ないとは言い切れません。
外道で小型マダイや良型のシロギスが回遊してきますので退屈しない程度にアタリは出ます。
大型ヒガンフグもかなり多いので予備のハリスを準備しておいた方が良いかと思います。
総合評価と期待度
狙える数 1~2枚 多くてもカレイ3枚位まで
狙えるサイズ 23~36㎝まで記録
34~36㎝の中型は3~5色の遠投で釣れやすい
狙える時期 11月が良い
海水温21℃~18℃付近まで
狙いの潮回り 流れの起きやすい比較的大きな潮回り
狙いの天候 穏やかな凪の方が遠投で攻めやすい
釣りやすさ ☆☆☆☆
遠投性 ☆☆☆☆
狙いの時間帯
干潮時 ☆☆
満ち込み全般 ☆☆
満潮時 ☆☆
引き潮全般 ☆☆
(注意点)
ウミケムシも多く針を外す道具類が必要です。
アカエイも多く竿を引きずり込まれることが多々あるので、ドラグのあるリールが無難だと思います。
過去にはスピンパワーがミサイルのように吹っ飛び海に引きずり込まれる寸前で回収でき事なきを得たことがあります(マジで)。
釣り座からは極力離れず注意深く竿を見守る必要があります。
この時期特有の西風が吹くととても釣り難く、また満潮時は後方で竿を振るスペースがなくなることもあるので注意してください!
春は砂が堆積しやすく投げやすいのですが、秋は砂が減ってゴロ石がむき出しになっていることも多いので竿を折らないように。
夕方になるとルアーマンもサーフエリアに集まりますのでトラブルのないようにお願いしますね。