過去によく通ったカレイポイント②
ここでは過去に僕が通ったカレイポイントも紹介しておきますね。
香川県内屈指の大型カレイポイントと言えば、その一つに丸亀市蓬莱町の北岸壁があります。
ここは秋の「乗っ込み期」と春からの落ち前までの「戻り期」の両シーズンで大型カレイが狙えます!
丸亀市蓬莱町
埋め立て地だけに沖へ面しており潮の流れは相当なものです。
大潮時には重い錘をもってしても流れに逆らうことはできませんし、場所によっては水深も相まって糸による抵抗で更に釣り難くなります。
とても流れやすいこのポイントで、ここで遠投を基本に常時PEラインを使用して竿を3~4本捌けるならば実力としては大したものだと言えるのではないでしょうか!
それでは過去に釣っていたポイントを紹介していきますね。
蓬莱町北岸壁の西角
ここは通称で「西角」と呼ぶ所で水深も深くまた流れも激しいポイントです!
大潮時はほぼ干潮時付近でしか潮が止まらない印象です。
角付近の潮はとてもヨレやすく、干潮から満ち上げに潮が変わると複雑な潮目が現れます!
一旦潮が動き出すとこの付近は流れやすく、潮位が上がるほどに一方的な激しい流れになっていきます。
この周辺では振出し竿の30~33号を主体に「関門スパイクオモリ+改良天秤」や「DL天秤」と呼ばれる究極の急流仕掛け35号挑んだのを思い出します。
どんなに重い錘を使用しても、流れに逆らうように錘を止めることは困難でできませんでした。
しかも竿のスペックである錘負荷を超えた状態で酷使したことが災いして、著しく劣化を早めてブレの収まらない腰抜け竿になってしまいました・・・(笑)
ここで本気で勝負をかけるとするならば、並継ぎ竿の33号以上か振出し竿の35号クラス等の硬調竿は必要だと思います。
急流ポイントにおいて経験上ではDL天秤(ニシオカだったかな?)が良く感じましたし、35号の重さは最低限必要ではないかと思っています!
けっして流れの中で止まることはないにしろ、いく分かは流れに抵抗する感じは伺えるからです。
錘の形状によっては多少流れは変わる印象ですが、水深があることで流れの影響にはPEラインの浮力と抵抗がもっとも邪魔に感じてしまいます。
カレイ釣りには複雑にヨレる潮が良いと言われますが、ここのポイントにおいては一方的にじわじわと流れる時に釣れやすい傾向があります!
如何にもといったような潮目が出たりもするのですが、変に潮がぶつかりヨレるとイシモチ(シログチ)の群れが回るのかのオンパレードになったりします。
大きな口を開けた魚の重量感は相当ですが、時間とともに30㎝級のシログチの連発にうんざりさせられます・・・(笑)
現在もイシモチが釣れるかは不明ですが、竿を出せば10~35匹程は釣れていました。
これだけイシモチが釣れるポイントであっても大型イシモチであるコイチが釣れるは極めて稀です。
※安い魚の代表であるシログチは意外に煮付けが美味です。
潮の流れが速いポイントなので、出来るならば激流になる潮位高の時間帯までに勝負をかけるのが良いと思われます。
満ち潮は主に東(右)へ流れていたと思うので、流れ具合にあわせて西方向へ投げて東へ流していく釣りになります。
カレイが数釣れた日は東への緩い流れが起こる時間帯に釣れた記憶があります。
ここでは5~3色までの遠投主体の釣りで攻めるのですが、角付近の地形が相まってか後方が通路で広くなっています。
このスペースを利用するなどし、硬調竿を駆使してセイフティースローで遠投をかけるのが良いでしょう。
引き潮はほとんど期待できなかったと思います。
分が悪いと思ったなら干潮潮止まりから潮の動き出すタイミングを待って狙っても面白いです。
午後の干潮潮変わりをあえて狙い、沖合120m付近で35cm級を複数仕留めた実績もあるポイントです!
外道のイシモチは多く、エイやカンダイには気を付けてくださいね。
蓬莱町若松
ここは通称「若松」と呼ぶポイントです。
明確な場所を覚えていなくて恐縮ですが、一帯の北側には防風林である松が植えてあり、西角から200~300mほど?東へ寄った辺りにだけ植えて間もない小さな松が数本ありました。
この付近が過去によく釣れたポイントの一つがあります。
蓬莱町北岸壁では西角からこの付近までが水深の深いエリアで、大型を求めるなら僕がお勧めする場所です!
秋の乗っ込み期での大型実績は、10数年前の当時としては凄いものがありました。
僕自身もここでマコガレイの38~40㎝までを複数釣っていますし、隣で竿出していた方が42㎝を釣ったのを目撃しています!
10年ほど前の11月某日の出来事ですが知人より連絡があり、釣り大会の前日で県内で釣れるカレイのポイントの情報を提供して欲しいと言われたことがありました。
当日38㎝を含む4枚の釣果を得ていたのでこの「若松」であるポイントを快く紹介したのです。
彼はよほど勝負が賭かっていたのでしょうか、詳しく距離や攻め方や仕掛けなどを訪ねてきました!
このシーズンは落ちギス釣りも絶好調でしたので、僕は翌日はキス釣りに出向く予定で彼にそのポイント委ねました!
翌日に落ちギス釣りを堪能していると、昼頃に携帯電話に彼から連絡があり「40cm近いカレイが釣れたのでありがとう、強い締め込みを楽しめた」とのことでとても喜んでおられました。
釣りが上手で有名なのは知っていましたが、さすがに彼は名人だなぁと驚されました。(そんなに簡単に釣れるのかな?持ってる人は何かが違うんですね~)
香川県下では釣り大会に40㎝近いサイズのカレイを釣り上げれば、ほぼトップは確定しますからね。
そんなこともあった翌週末にまた彼から連絡があり何やら少し様子が違っていました!?
聞けば以前僕の隣で42㎝のカレイを釣った方が、この同ポイントで満潮前の潮の緩み際に来て40㎝前後のサイズを4枚立て続けに釣り上げて帰っていったと伝えてきました!
名人級の彼も、いきなり来られて美味しい所取りをされたこの方の釣果を見合わせたことに大変なショックを受けたようでした・・・。
以前その方にお会いした時には、その方曰く坂出市番の州などでも過去に44~40㎝級を多数仕留めているとおしゃっておられました。
釣れる人には釣れると言うより、釣り方さえ知っていればそう難しい事ではないのかもしれませんね。
そんな良きポイントであったのですが、正面沖にあった航路用の沖ブイのアンカーらしきものに根掛かりが頻発したために、流れる度に根掛かる負の連鎖が起こりました。
そしてあまりにも仕掛けをロストするため通うことがなくなりました・・・。
ここでは時折28㎝級のシロギスや30㎝級のガッチョ(ノドクサリ)が釣れていました。
水深が深いので大型キスと言えども大したアタリも出ず何故か見事に針掛かりするようでした。
大型キュウセンやアイナメも釣れることもあったので、何かしら釣れる印象のポイントでした。
基本的に僕は満ち潮狙いが好きなので、釣り難い大潮周りを釣ることが多かったです。
激流時は潮上斜め方向へ投げ入れても2分ほどで潮下へ流れ切ってしまい直ぐに回収することがほとんどです!
しかし、そんな時は竿数を少なくして2本で間隔を空けて交互に流していると、ごく稀に良型カレイが食いつき流れに逆らうように仕掛けが止まることがありました。
ポイントが健在ならば久しぶりに行ってみたいとも思っています。
総合評価と期待度
狙える数 0~3枚 多くてもカレイ4枚位まで
狙えるサイズ 25~42㎝まで記録
狙える時期 11月~12月
4月~5月
秋は海水温20℃~15℃付近まで
春は海水温12℃以上から
狙いの潮回り 小さい潮回りの方が流れも緩やかで釣りやすい
大型を狙うなら大きな潮回りに分がある
狙いの天候 穏やかな凪が釣りやすい
荒れた天気に40㎝超が釣れることもあります
釣りやすさ ☆ 護岸が高くとても釣り難い
潮流が速く攻略が難しい
水深が深く錘が着底するのに時間がかかる
脚立がないと釣りにならない
すぐ沖を通過する船に注意
遠投性 ☆☆☆☆ 遠投の必要性あり
松林の土手に根が出ているので着地投法時は
注意
投げるスペースが狭く護岸に竿をぶつないように
狙いの時間帯
干潮時 ☆☆☆☆
満ち込み全般 ☆☆☆
満潮時 ☆
引き潮全般 ― 大潮時の満潮前から引き潮にかけては激流
(注意点)
岸壁のすぐ前には漁師が蛸壺を仕掛けるため、チョイ投げ釣りは難しいので注意してください。
岸壁の中央付近(公園裏)の沖合いでは海苔網が設置され、遠投派には厳しいポイントになります。
丸亀港から沖へ出る船が海苔網を避けるように近くを航行するのでラインを切られないようにして下さい。
干潮時は6mほどの玉網が必要です。
岸壁の堤防へ登るには脚立などの梯子がないと釣り難いです。
脚立等の道具立てがないと岸壁に上がりにくいので海を見ずに釣りをしなければなりませんし、糸絡みなどトラブル時には対処できません。
高い護岸から海へ転落すると摑まったりよじ登ることは不可能です。
それなりに安全を考えた装備で望んでくださいお願いしますね。
過去の実績場を紹介
ついでと言っては何ですが過去の実績場もここで紹介しておきますね!
蓬莱海浜公園裏
おそらくこの蓬莱町北岸壁で最も人気のあるポイントが、中央付近にあるここの公園裏だと思います。
個人的には釣り人が多いのでいつも敬遠していました。
水深は西角付近にくらべると半分以下の水深で多少流れも緩い印象ですが、それでも激流時は相当なものです。
ここから東側にかけてのエリアでは、干潮時から潮が動き始めると手前の護岸に潮が当たるのか下から湧き上がるような複雑な潮目ができることがあります。
2004年の5月のゴールデンウイーク中の潮が小さく期待の薄い日に、午後の干潮潮変わりだけを狙ってここ蓬莱町公園裏へ出向いた!
ポイントは蓬莱町公園の西側通路を突き当たった場所です。
カレイが釣れそうに思っていなかったので、時間潰しがてらに脚立も持たずに来て釣りを始めた。
確か午後の13時半頃が干底だったと思う。
綺麗に潮が止まり暫らく潮が動き出すのを待っていた。
やがてうっすらと波紋のような動き出しをよじ登った岸壁上で確認できたので、急ぎ降りて餌を付け変えて投げ込もうとする。
遠投しようと竿を構えていたらそのタイミングで知人より電話が掛かった。
仕方なく遠投をやめ60mほどの近めへ投げこんで電話に出た。
2分ほどで話も終わり遠投し直そうと竿を手にしたが、ゴミか大きな藻が絡んだのかとにかく重いのだ!?
流れても釣りやすいようにナイロンラインを使ったせいか、魚信らしきものはとくに伝わってこない・・・。
だが、糸を巻き寄せるほどに浮くはずの錘がなぜか下へどんどん沈み込んでいくような感覚がとても不思議に感じた。
力糸が近づいて来た途端にゴンゴンと激しい締め込みがナイロンラインを通して伝わってきた・・・??
もしかして本命を釣ったのか?と自分に問いかける。
リールがギクシャクして巻き取れないほど凄い引きだ!
あいにく脚立を持ち合わせていないので、竿を持ったまま登って確認などできない。
岸壁手前で魚らしき物が浮いたところで激しく抵抗している感触が伝わり、仕方なく岸壁に力糸をこ擦りながらも一気に抜き上げた。
リールの力だけでゴリ巻きして上がって来たのはやはり大型のカレイだった・・・。
40㎝級のマコガレイを夢見てどれだけの時を通い続けたのだろうか?
抜き上げた魚を目の当たりにした瞬間に、かつて味わったことない興奮とやっと報われた感覚に達成感と嬉しさがこみ上げてきた。
この日の出来事は今でも忘れられないものとなった。
震える手でメジャーをあてると42㎝を超えていて1.2㎏あった!
今でこそ40㎝オーバーを複数釣ってはいるが、最初の40cmを釣り上げるまでの過程はほんとに長かったと振り返る。
幼き頃に釣りを始めて25年ほど何百枚目で到達できたのだろうか。
「釣ったカレイ」というよりは「釣れたカレイ」ではあったが、タイミングよく電話をくれた知人のおかげもあると思う。
あのままがむしゃらに遠投だけで攻めていれば釣ることもなかっただろうし、今に繋がるカレイ釣りも無かったのかもしれない。
どんなに数釣れるポイントであっても小型中心のポイントでは期待が薄いだろう。
ここ蓬莱町北岸壁へ通えば通算で100枚ほども釣れば、いずれ40㎝級に出会えるそんな夢に近いポイントだと言っておこう。
蓬莱町明興裏
ここはかつて僕が大型カレイを釣り上げるのを見たポイントです!
上記で紹介した公園裏から少し東へ寄った場所で、今は三菱電機エンジニアリングの裏にあたる場所です。
かつては明興産業と呼ばれた会社があり、通称は「明興裏」と呼んでいました。
もう25年ほど前の11月の中頃?の出来事だったと思うのですが、仕事の昼休みに松林に出て釣りを眺めていた時のことです。
お年を召された方が大きな何かを釣り岸壁上で抜き上げるか迷っておられたのです。
竿の曲がりを見れば2キロ級のマダコでも掛かったのだろうと見ていると、覚悟を決めたのか一気に抜き上げたのです。
「ドサッ」という重く鈍い音とともに岸壁裏の通路に横たわったカレイを見て驚いた!
口とエラを動かしパクパクさせていたが、とくにジタバタと暴れる様子はなく貫禄のある見事なマコガレイでした。
どう見ても46~47㎝はあると感じましたし、未だもってこのサイズを県内で見た事がありません。
僕も43㎝までは見て来ていますが、それを頭一つ抜けるほどの大きさだったのは間違いありません。
ポイントは蓬莱町公園の東側通路を突き当たり東へ15mほど寄った所でした。
香川県内では噂で46㎝を釣った話を3度ほど聞いた事がありますが、らしきサイズを目の当たりにしたのはこれっきりです。
大型を釣りたいと思う方はどうぞ参考になさってくださいね。