クロダイ釣行(2)3/18

 

 

3月18日のクロダイ釣行

 

 こんにちは。

 

今回は久しぶりの投げ釣り釣行です!

本当は2月に寒チヌ狙いに行く予定でしたが、少々仕事が立て込んでおりまして、やっとの思いで釣りに出向くことができました。

 

   

さて、今回選んだポイントは観音寺市柞田町の山田産業団地裏の三豊干拓地です。

このポイントは居付きのクロダイも多いところで、狙う場所を間違わなければ周年を通して狙うことができる珍しいポイントです。

 

今朝は8時半過ぎに狙いのポイントに到着しました!

朝方が干底なので早めにポイントの視察することにしました。

ポイント確認
ポイント確認

 

干拓地は広大な砂浜が続く所であり、自分が狙うべき場所は概ね決めているのですが、季節によっては多少の地形変化も考えられるので、まずはポイント確認から行います。

思った以上に潮の上りは早く、到着後に何とかヨブ(盛上り)の位置を確認することができました。

 

ちょうどこの辺りの正面が凹んでいて、両脇がマウンド状に若干高くなっています。

正面が窪み、左右にかけてヨブがあるので、このポイントでは正面付近を手前から奥にかけて、左右はヨブ奥に遠投を掛けて狙います!

 

釣り座はいつもの北から2つ目の扉と階段があるところで、大体は25mほど南に位置したテトラ帯の上辺りになります!

潮が上がってからでは把握できないので、干底から満ちる潮を見て上りやすいルートを確認することで、高低差を確認できるのです。

餌となるものの多くはヨブのできる際辺り、もしくは窪んだ部分にその多くが生息し、その凹み等の低い位置に沿って餌が溜りやすいため魚の回遊ルートになっています!

広大な砂浜などで闇雲にポイントを選んでいては、簡単に釣れるものではないのでよく考えてから竿を出して下さいね。

そう言う僕も、何も気にせず釣っていた頃には幾度となくボーズで返り討ちにあっていますが・・・。

 

   

9時前に準備も終わり、まずはポイントの撮影から行います。

準備完了です!
準備完了です!

 

まだ、若干潮位も低く投げた所で水深は1m程でしょうか!?

勝負を仕掛けるには少々早いと判断し、暫くは様子見として待つことにします。

とは言っても、瀬戸内海中央の燧灘は干満差が非常に大きく、とくに満ち上げの2~8分辺りでは凄い速さで潮位が上げて来ますので、餌を付けて仕掛けを投げ込んでおきます。

 

今回用意した餌はボケ(スナモグリ、テジロ)のみです。

ボケ(テジロ)
ボケ(テジロ)

 

これは昨日の夕方にかけて、観音寺の某所で堀ったものです!

近年では掘れるボケの数も少なく、餌場を探すのにとても苦労しましたが、30分かけて水際を歩いていたら運良く部分的に餌場を発見することができました!

一時間半ほど一生懸命掘り、何とか小振りながらも2~300匹ほど集めることができました。

 

餌を買ってまでクロダイ釣りには行きたくなかったので、掘れなかったら本日の釣行は断念するつもりでいました。

長年餌堀していると餌のいるポイントが砂を踏みしめる感覚だけで分かったりします。

もっとたくさん掘れれば餌掘りで生活できたりもするのではないかとも思ったりもしますが(笑)

そうは言いながらも疲労は凄く疲れ果て、かなりの腰痛で昨晩は堪えましたけれども・・・。

 

潮も上げて来ましたので
潮も上げて来ましたので

 

30分ほどして潮も上げて来ましたので、真面目に釣りを開始します。

今日の仕掛けはナイロン4号ラインにチヌ針6号ハリス6号です。

クロダイだけならハリス5号でも問題ありませんが、スズキの出やすいポイントなので少し太めで対応しています。

 

餌は小ボケの2~3匹掛けで餌取りの様子を見ながら調整します。

ボケの2匹掛け
ボケの2匹掛け

 

すぐ後の9:40分に、正面からやや右ヨブ奥80mに投げ込んだ竿に激しいアタリが!?

 

”ジ~、ジ~~~!”

ドラグ音とともに竿が揺れて、一気に糸が出ました!

 

引きはそこそこで頭を振る感触からやはりクロダイで、無難に玉網で掬って取り込みました。

32㎝ほど
32㎝ほど

 

そろそろ寒チヌから乗っ込み期のハラミヂヌへのシーズンインの頃で、大型を期待していたのですが残念ながらやや小振りでした。

型はともかく、今年の初物が釣れたことに感謝しましょうかね。

ボウズも逃れたので少し気も楽になりました(笑)

 

すぐ後の9:55に同ポイントでまたアタリが出ました!

”ジ~~~!”

 

糸は一気にでましたが、先程とは違いすんなりと寄って来ます。

小チヌ
小チヌ

 

今度は残念ながら小チヌでした・・・計測すると・・・。

27㎝ほど
27㎝ほど

 

小さいのがいるのは、それだけ居付きが多い証でしょうか!?

縦縞の模様が見えるのは砂地に多い魚体だと推測します。

 

暫くして正面に綺麗な潮目ができました。

いい潮目も
いい潮目も

 

10時半頃にふと後方に目をやると??

貸し切りの釣り場に誰かが様子を見に来ました。

あまり釣れているところを見られたくはないのですが、そう思った途端にまたまた同ポイント方向でアタリが!?

 

仕方なくやり取りを交わし同じくクロダイを取り込むと、その見知らぬ方が近づいて来ました・・・。

少し雰囲気の違う表情から・・・「オオキイネ~」と。

やはり思った通り外国人のようで、釣れたクロダイに興味津津のようです。

先程よりはマシかな?
先程よりはマシかな?
これも32㎝ほど
これも32㎝ほど

 

急ぎスカリに投入していると、釣れた魚に見とれているようです(笑)

異国の人にクロダイはどう見えたのでしょうか・・・!?

 

あまりにも僕の釣りを近くで真剣に見ているので、外国人にこちらから話しかけてみました。

「中国の方ですか?」

「ソウ、チュウゴクカラキマシタ」

 

少し片言の日本語ですが、それなりに学んで来られた方のようでした。

さすがに、テレビで見かけるように「ソウ、チュウゴクカラキタアルヨ」とは言わなかったです(爆)

話をしていたらすぐに正面投げていた竿にアタリが来ました!

 

急ぎアワセを入れ玉網を取りに行こうとしていたら、その中国の方が玉網を手に持って魚を取り込みしたそうです。

今日はもう3匹釣れていることですし、試しに魚を掬っていただきました。

掬ってもらいました
掬ってもらいました

 

「オオキイネ、オオキイネ!」

どうやらご満悦のようですね(笑)

これまた同寸のようで
これまた同寸のようで

 

スカリに4匹目のクロダイを入れ、中国の方に「イー、アル、サン、スー」と僕が知っている中国語で釣れた魚を数えてみました!

僕の中国語を聞きフレンドリーなスイッチが入ったのでしょうか!?

「オゥ~イー、アル、サン、スー」と、とても喜んでいるようでした(笑)

 

すぐにまたまたアタリが出て、期待するものの今度は針掛かりならず・・・残念・・・。

「アワセが少し、早かったね~」と言うと

「マダマダ~」と。

 

ひょっとして励まされているのかな??

満潮を過ぎ
満潮を過ぎ

 

そんなこんなで、満潮付近なのかアタリも止まり、暫く会話をしていました・・・。

このポイントの釣果は満ち潮のみのことが多いので、こんなものだろうと思っていました。

 

昼過ぎの12:10に正面に投げた竿に、わずかに竿先が揺れる渋いアタリが!?

フグかな・・・??

・・・・・・。

少し待ちましたが引き込むほどでもありません。

 

試しに大きく竿を煽ってみると!?魚は乗っていました!

今度もまた中国の方が掬ってくれるようです。

これもまた無難にクロダイを取り込み終えると、ここでハプニングが起きました!

 

水際で中国の方が足を滑らし転倒しかけ片足が水に浸かるも、落ち込まずに難を逃れて「ホッ」と一安心・・・しました。

こんな所で海に落ち込まれでもしたら、国際問題に発展しかねません。(そんなことはないかな)

少し気の毒に思いながらも、中国人の彼は「オウ、ダイジョウブ」と言っていました。

30㎝ほど
30㎝ほど

 

これも大きくはないものの5匹目です。

春めいて来たとはいえ、何だか夏チヌを釣っているような感覚です。

それでも期待の少ない下げ潮で釣れたので悪くはありません。

 

少し足元が濡れた中国の彼に気遣いながらも話をしていると、すぐにまたアタリが出ました!?

今日は正面方向からやや右側の沖に見える伊吹島方向にアタリが集中しています。

ドラグが一瞬鳴り糸が出ましたが針掛かりはならず、続けて正面方向で竿先が揺れるものの、今度もまた針掛かりしませんでした・・・。

釣れない僕の方を見ながら苦笑いしています。

 

「ムズカシイネ、ムズカシイネ」と。

まぁ、確かに針掛かりが難しい場面があるのも確かです。

 

何時しか話が食べ物の話題になり、「チュウゴクノギョウザ、ラーメンオイシイ」とか「カガワ、ウドンオイシイ」、「サカナ、トテモオイシイ」なんて話されていました!

なるほど、香川県のうどんの味がお気に入りらしく、魚を食べるのも相当好きなんだとか。

 

13:20に少し左方向でアタリが出ました!

一気に糸が出て良型を期待しましたが、これも同じサイズのようです。

同寸ばかりが
同寸ばかりが

 

14時前にも同方向でアタリがあり7匹目をゲットしました!

季節は違うものの本当に夏チヌモードのようでした。

同サイズが群れている?
同サイズが群れている?

 

しかもまた同寸のようなサイズが・・・。

余程に群れているんでしょうね、大きなサイズは出ませんが数は十分です。

 

これも「イー、アル、サン、スー、ウー、リュー、チー」って数えていたら、またまたご機嫌でしたわ(笑)

その後は…
その後は…

 

14:30には潮位も下がり、魚を玉網で掬ってくれたこともあり、また魚を食べるのも好きだと言っているのでお礼をすることに。

何匹かをおすそ分けして、持って帰ってもらうことにしました。

 

急ぎ血抜きをして締め、撮影を終えました。

 

釣果と気象条件

 

本日の釣果!
本日の釣果!

 

似たようなサイズばかりでしたが、大きく見えるサイズから3匹持って帰りますか? と尋ねたらとても喜んでくれました。

でも、2匹で十分と、とても謙虚な青年で、「アリガトウ」と手を振りながら、満足そうに帰って行きましたわ。

中国とは国際情勢的な問題もありましたが、少しは日本人を理解していただけたら良いのですがね。

 

結局この日はアタリは10回あり、そのうち7匹を仕留められたので十分でしょうか。

この時期として大型がいないのは珍しいことですが、たまには数釣りもいいのではないでしょうか。

たまたま同サイズの回遊がほぼ同ポイントであり、投点は60~80m付近ばかりでした。

本日もどうもお疲れ様でございました。

 

2018年3月18日 晴れのち時々曇り 波0.5m 海水温9.9℃

大潮
満潮 11:43(370㎝)、23:49(363㎝)
干潮 05:34(   37㎝)、17:55(   67㎝)